そら豆は旬の時期が短く鮮度も落ちやすいため、手が伸びにくかったり、使い切れずに傷ませたりしてしまうことも多いのではないでしょうか。実は、そら豆は冷凍することで、長期保存ができます。さや付き・豆だけ・下茹でなど、用途に合わせた冷凍方法を知っておくととても便利です。
今回は、そら豆をおいしく冷凍保存する方法と、活用のコツについて解説します。
そら豆を冷凍保存するメリット

そら豆は収穫後すぐに鮮度が落ちやすく、時間が経つにつれて風味や甘みも失われやすい野菜です。そのまま置いておくと、食感が悪くなってしまうことも少なくありません。
そんなときに便利なのが冷凍保存です。下処理をしてから冷凍すれば、そら豆は1か月ほど保存できます。
新鮮なうちに冷凍しておくことで、ほくほくとした食感や、そら豆本来の香りをキープしやすくなります。使いたい分だけ取り出して調理できるのも、冷凍保存ならではのうれしいメリットです。
そら豆のおいしさを保つ冷凍保存の方法
そら豆を冷凍するときは、保存方法によって風味の残り方や使い勝手が変わります。生のまま冷凍する方法と、下茹でしてから冷凍する方法があり、用途に合わせて選ぶのがポイントです。
ここでは、さや付き・さやなし・下茹でありの3パターンについて、それぞれの特徴と冷凍保存の手順を紹介します。
【風味をキープ】さや付きのまま冷凍
さや付きのまま冷凍することで、さやがクッションの役割をしてくれるため、冷凍中の乾燥や風味の劣化を防ぎやすくなります。
そら豆の香りや甘みをできるだけ残したいときにおすすめです。そのまま冷凍するだけで下処理もないため、時短にもなりますよ。
さや付きのまま冷凍する手順
- そら豆をさやごと冷凍用保存袋に入れる
- 冷凍用保存袋の空気を抜いて、冷凍庫に入れる
【省スペース】豆だけ(さやなし)で冷凍
豆だけを取り出して冷凍する方法は、冷凍庫のスペースを有効に使いたいときや、保存後に少しずつ使いたいときに便利です。
豆だけ(さやなし)で冷凍する手順
- そら豆をさやから取り出す
- 豆の黒い部分と反対側の端に浅く切り込みを入れる
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、冷凍する
さやから豆を取り出すときは、さやのつなぎ目に爪を立てて押し割り、左右に開くようにすると簡単です。
また、そら豆に切り込みを入れるのは、茹でている途中で豆が割れるのを防ぐほか、茹でた後に薄皮もむきやすくなります。
【調理時短】下茹でして冷凍
下茹でしてから冷凍する方法は、時短調理につなげたい方におすすめです。
下茹でして冷凍する手順
- そら豆をさやから取り出し、豆の黒い部分の反対側に浅く切り込みを入れる。
- 少し硬めを意識し、1分30秒ほど茹でる。
- 茹で上がったらザルに上げ、そのまま冷まして粗熱を取る。
- 水気をよく拭き取り、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。
塩味をきかせておきたい場合は、塩水で茹でましょう。茹でてから冷凍すると水っぽくなりやすいため、加熱しすぎないことがポイントです。下茹でが済んでいる分、のちの調理時間を短縮できます。
冷凍そら豆の解凍方法

冷凍したそら豆は、保存方法によって適した解凍の仕方が異なります。間違った解凍をすると、水っぽくなったり食感が落ちたりしやすいため、状態に合った解凍手順を選ぶことが大切です。ここでは、冷凍方法別におすすめの解凍方法を紹介します。
さやごと冷凍したもの
さや付きのまま冷凍したそら豆は、凍ったままさやごと調理するのがおすすめです。グリルやトースターでそのまま焼けば香ばしさが加わり、ほくほくとした食感を楽しめます。
また、流水に20~30秒ほどあてるか電子レンジで半解凍し、豆を取り出してから塩茹でたり、炒め物などに使う方法も便利です。完全に解凍せず、必要な分だけ加熱調理するのがポイントです。
豆だけで冷凍したもの
さやから出して冷凍したそら豆は、解凍せずにそのまま使えます。スープや炒め物などの温かい料理には凍ったまま加えて調理して問題ありません。加熱中に自然と解凍されるため、手間がかからず時短にもつながります。
茹でてから冷凍したもの
下茹でしてから冷凍したそら豆は、冷蔵庫に移して半日ほど自然解凍するだけでそのまま食べられます。
急ぐ場合は、電子レンジ600Wで45秒(約10粒の場合)ほど加熱すれば、すぐに食べられる状態になります。加熱しすぎないよう注意しましょう。
他の食材と炒めたり料理の具材として使ったりする場合は、凍ったまま調理して大丈夫です。
冷凍そら豆を使ったレシピ

最後に、冷凍したそら豆を使ったレシピを紹介します。
新たまねぎとイカとそら豆のたらこスパゲティ

プチプチとしたたらこの食感と、ホクホクのそら豆、イカの旨みが絡み合う贅沢なスパゲティです。新たまねぎも使って、春の訪れを感じさせるひと皿に仕上がっています。
材料(2人分)
- 冷凍そら豆…2さや分
- スパゲティ(乾麺)…200g
- 新たまねぎ…1/2個
- イカ…40g
- おうちパスタ たらこマヨネーズ…大さじ2
- おうちパスタ たらこマヨネーズ(仕上げ用)…大さじ2
作り方
- 冷凍そら豆を流水に20~30秒ほどあて、さやから豆を取り出す(豆のみで冷凍したそら豆はそのまま)
- スパゲティを茹でる。
- イカを輪切りにし、新たまねぎを薄切りにして、冷凍そら豆と一緒におうちパスタ(大さじ2)で炒める。
- 3に茹でたスパゲティを合わせ、仕上げ用のおうちパスタ(大さじ2)を加えてよく混ぜる。
プロテインサラダ

たんぱく質がたっぷり摂れて、おいしさも満点の身体と心にうれしいサラダです。旬の食材を取り入れながら、お好みのドレッシングでいろんな味を楽しめるのもポイントです。
材料(2人分)
- 魚肉ソーセージ…1本
- 冷凍そら豆…50g(3さや分)
- 茹で卵…1個
- 葉物野菜(サニーレタス、グリーンリーフなど)…80g
- ピエトロドレッシング(お好みのもの)…大さじ3
- パットフッテ フライドオニオン&ナッツ…適量
作り方
- 魚肉ソーセージを8等分の棒状に切り、1本ずつ結ぶ。
- 冷凍そら豆を耐熱皿にのせてラップをし、600Wの電子レンジで1分30秒加熱してさやからだし、薄皮をむいておく。(下茹でして冷凍したものは600Wで45秒)
- 茹で卵を8等分に切る。
- 器に葉物野菜と、1.2.3.を盛り付け、仕上げにドレッシングを全体にかけ、お好みでパットフッテをトッピングする。
まとめ
そら豆は、正しい下処理と冷凍方法を選ぶことで、旬のおいしさを長く楽しめます。さや付きなら風味重視、豆だけなら省スペース、下茹でなら調理の時短と、それぞれにメリットがあります。使い方や料理に合わせて冷凍方法を使い分けることで、無駄なく便利に活用できます。新鮮なうちに冷凍保存して、そら豆を日々の食卓に上手に取り入れていきましょう。
監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)
1971年3月29日生まれ。 シェフ歴35年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。




