あさりの砂抜きの基本をマスターしよう!開かないときの対処も紹介

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あさり料理のおいしさを左右するのが、砂抜きです。砂抜きがしっかりできていないと、食べたときに不快な食感が残り、せっかくの料理が台無しになってしまいます。しかし、「コツがよく分からない」「なかなか口を開いてくれない」「砂がうまく抜けない」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、あさりの基本の砂抜き手順から時短テクニック、口を開かないときの対処法まで解説します。

基本のあさりの砂抜き方法

あさりの画像

あさりの砂抜きは、普段生息している海水に近い塩水や暗い環境を用意し、あさりをリラックスさせて自然に砂を吐かせるのが基本です。

また、砂抜きに必要な時間は、スーパーで買ったものなら1〜2時間(鮮度が良ければ30分程度でも可)、潮干狩りで獲ったものは6時間~半日ほどが目安です。

まずは、基本のあさりの砂抜き手順を5ステップで解説します。

1. あさりをこすり洗いする

砂抜きを始める前に、あさりを水の中で殻と殻をこすり合わせるようにして表面の汚れをしっかり落とします。

貝殻の表面には泥や汚れが付いていることが多いので、この下洗いが重要です。洗い終わったらザルに上げておきましょう。

2. 塩水を作る(塩分濃度3%)

砂抜きで最も重要なのが、あさりを浸ける塩水の濃度です。次の分量を目安に、海水に近い約3%の塩水を準備しましょう。

  • 水500mlに対して:塩大さじ1弱(約15g)
  • 少量の場合:水200mlに対して塩小さじ1(約6g)

濃度が薄すぎると浸透圧の関係でうまく砂抜きできず、濃すぎてもあさりが弱ってしまいます。計量スプーンやはかりを使ってしっかり分量を守るのがポイントです。

3. 容器にあさりと塩水を入れる

網(巻きすでも可)を敷いた平らなバットやタッパー、またはザルを重ねたボウルに、あさり同士が重ならないように並べて入れましょう。網やザルを使うことで、吐いた砂が下に落ち、あさりが再び吸い込むのを防げます。

塩水の量は、あさりの殻が水面からわずかに出るくらいの「ひたひた」の量が最適といわれています。水の量が少ないと乾燥してしまうので注意しましょう。

4. 暗くして静かな場所に置く

あさりは夜行性で、明るい場所や音・振動がある環境では警戒して口を閉じてしまいます。

あさりを入れた容器に新聞紙やアルミホイルをかぶせて暗くし、振動の少ない静かな場所に置きましょう。水が周囲に飛び散るのも防ぐことができます。

5. 塩抜き(仕上げ)

砂抜きが終わったら塩水を捨て、あさりをザルに上げて30分ほど置きます。この間に、体内に入った余分な塩水を吐かせることで塩抜きができます。

このひと手間を加えることで、料理がしょっぱくなるのを防ぎ、味つけを調整しやすくなります。

あさりの砂抜きを時短する方法

あさりの画像

「あさりを今すぐ料理に使いたい!」という時に活躍するのが、50度のお湯(真水)を使った方法です。

通常の砂抜きとは異なり、塩水ではなく真水を使います。熱による反応(ヒートショック)であさりの口が開く仕組みを利用しており、10〜20分程度で完了できます。

手順は次の3ステップです。ただし、お湯を使う方法は旨みが逃げやすく、身が縮みやすいデメリットもあるため、時間があるときは通常の砂抜きをおすすめします。

1. 50度のお湯を作る

沸騰したお湯に同量の水道水を混ぜ、50度のお湯を作りましょう。温度計がある場合は測って確認するとより確実です。給湯器が使える場合は50度に設定してもOKです。

40度以下だと効果が薄く、60度以上ではあさりが死んでしまうため、温度管理に注意しましょう。

2. あさりを浸ける

洗ったあさりをバットやボウルに入れ、50度のお湯を注いで10〜20分放置します。湯量はあさりがしっかり浸かる程度にしてください。

さらに急ぐ場合は放置せず、菜箸で10回ほどグルグルとかき混ぜ、お湯が汚れたら新しい50度のお湯に交換する(これを計3回繰り返す)という方法もあります。

3. 仕上げの洗い

お湯から上げた後、きれいな水(またはぬるま湯)で殻と殻をこすり合わせるように丁寧に洗います。吐き出した砂や汚れをしっかり落とせば、砂抜きの完了です。

砂抜きしてもあさりが開かないときは?

あさりの画像

砂抜き中のあさりは加熱した時のようにパカッと大きく開くわけではありません。殻がわずかに開いて水管(管のようなもの)を少しだけ出している程度が正常な状態です。

水が濁っていたり黒いものが出ていれば、砂抜き成功のサインです。もし、まったく反応がない場合は、次の対処法を試してみてください。

殻を固く閉じているときの対処法

あさりが殻を固く閉じ、まったく動かない場合の4つの対処法を紹介します。

塩分濃度を確認する

海水に近い約3%でないと、あさりは口を開きません。薄すぎても濃すぎても砂抜き失敗の原因になります。計量スプーンで正確に計って塩水を作り直してみましょう。

水温を見直す

水温は、あさりが活発になる20℃前後の常温が適しています。

冷蔵庫に入れると冷えすぎて砂を吐かなくなるため、夏場以外は常温で行いましょう。夏場や長時間置く場合は途中で冷蔵庫に移してください。

明るさ・振動を確認する

あさりは夜行性で警戒心が強く、明るい場所や振動のある場所では口を閉じます。新聞紙やアルミホイルでしっかり覆って暗くし、静かな場所に移動してください。

水道水のカルキ(塩素)を抜く

水道水のカルキが強いと開かない場合があります。一度沸騰させて冷ました水や、数時間汲み置きした水を使うと改善することがあります。

死んでいるあさりの見分け方

つついても反応せず、殻が開いたままのものは死んでいます。

あさりは死ぬと身が急速に傷みます。死にかけの状態でもすでに劣化が進んでいる場合があり、生臭い・腐ったようなにおいがするものは危険なので潔く捨てましょう。

また、殻同士を叩き合わせたときに「カチカチ」という詰まった音ではなく、「ポコポコ」と軽くこもった音がするものは中身が空か、死んでいる可能性があります。

まとめ

あさりの砂抜きのポイントは、「海水に近い約3%の塩水」「常温・暗所・静かな環境」「適切な時間」の3点です。この条件を整えれば、あさりは自然と砂を吐いてくれます。砂抜き後の塩抜きも忘れずに行い、おいしいあさり料理を楽しみましょう。

砂抜きしたあさりの冷凍方法については、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
あさりは冷凍するとおいしくなる!適切な保存方法とおすすめレシピを紹介

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴35年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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