かぼちゃはどうやって保存すれば良い?3つの方法とおいしく食べるレシピをご紹介

この記事をシェア

Xで共有する

LINEで送る

Facebookでシェアする

「かぼちゃの保存は、常温?それとも冷蔵庫?」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。大きく分けて「常温」「冷蔵」「冷凍」の3つの方法があり、かぼちゃの状態によって最適な保存方法が異なります。ポイントをおさえれば、保存期間を長くさせるだけでなく、甘さを引き出すことも可能です。

今回は、かぼちゃの保存方法と長持ちさせるポイント、かぼちゃを使ったおいしいレシピについてご紹介します。

かぼちゃを保存するときは水分に注意する

かぼちゃの画像

かぼちゃの保存性は、「丸ごとのまま」と「カットかぼちゃ」の場合で大きく異なります。

かぼちゃの保存には水気が大敵ですが、丸ごとのまま保存する場合は中の実が固い皮に守られているため、適切な環境であれば2か月間ほどの保存が可能です。

しかし、スーパーなどでよく見かける「カットかぼちゃ」の場合、水分が多いワタや種の部分が早く傷み始めます。カットかぼちゃを買ってきた場合は、すぐにワタと種を取り除くのが長持ちさせるポイントです。

【形状別】かぼちゃの保存方法

冷凍したかぼちゃの画像

ここでは、「丸ごとのまま常温保存」「カットして冷蔵庫」「カットして冷凍庫」の3つの場合に分けて、正しい保存方法をご紹介します。

丸ごとのまま保存する

丸ごとひと玉の状態のかぼちゃは、適切な方法で保存すれば常温で2か月ほど持ちます。新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、ヘタを上にして冷暗所で保存しましょう。

風通しが良く、10度前後の環境が理想的です。ただし、風通しの良い場所であっても、夏場や冬の暖房が効いた部屋では傷むスピードが早くなってしまいます。気温が高い場合は、丸のまま新聞紙などに包んで、常温ではなく冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

また、かぼちゃはカットせずに丸ごとの状態で保存すると、時間とともに追熟が進み、程よく水分が抜けて甘みが増すといったメリットがあります。

カットしてから保存する

カットしたかぼちゃは、「冷蔵庫の野菜室」か「冷凍庫」で保存しましょう。カットすると水分が多いワタと種の部分から傷みやすいので、スプーンなどで取り除き、キッチンペーパーでしっかりと水分を拭き取りましょう。

また、断面が乾燥してしまうので、ラップで密閉するのがおいしさをキープするポイントです。

カットしたかぼちゃの、野菜室と冷凍庫での具体的な保存方法をご紹介します。

野菜室で保存する

野菜室で保存する場合は、長くても5日ほどで使い切りましょう。それ以上保存すると、カビが生えたり、腐ってしまうおそれがあります。

<野菜室で冷蔵する場合>

  1. かぼちゃは、皮の部分だけを洗う(断面やくりぬいた部分は、なるべく濡らさない)
  2. ワタと種を取り除き、キッチンペーパーで水分を拭き取る
  3. ラップでぴったりと包み、野菜室で保存する

【長持ちさせるポイント】

  • 断面に水分が残っていると傷みやすいので、丁寧に水分を拭き取りましょう。
  • 断面やくりぬいた部分もなるべく濡らさないよう、内面は洗わずに保存しましょう。
  • 断面に空気が当たると、酸化・乾燥により傷みやすくなります。しっかりラップで密閉させましょう。

冷凍庫で保存する

カットしたかぼちゃの保存期間を長くしたい場合は、1か月ほど保存できる冷凍保存がおすすめです。あらかじめ用途に合わせたサイズに切り分けてから冷凍すると、使いたいときにさっと使えて調理時間を短縮できますよ。

さらに、加熱したかぼちゃを切り分けて冷凍しておくと、その後の調理がさらに楽になるのでおすすめです。「生のまま」と「加熱してから」の2パターンの冷凍保存方法をご紹介します。

<生のまま冷凍する場合>

  1. かぼちゃは、皮の部分だけを洗う(断面やくりぬいた部分は、なるべく濡らさない)
  2. ワタと種を取り除き、キッチンペーパーで水分を拭き取る
  3. 用途に合わせて切り分ける(硬い場合は、電子レンジで適宜加熱すると良い)
  4. 1回分ずつ小分けにし、ラップでぴったりと包む
  5. 冷凍用の保存袋に4を入れて、冷凍庫で保存する

【便利に使うポイント】

  • 煮物には「角切り」、天ぷらには「薄切り」、スープには「サイコロ状」など、普段よく作る料理に合わせてカットしておくと便利です。
  • 4の工程を省き、そのまま冷凍用保存袋に入れる方法もあります。空気を抜いて平らにしてから金属トレーにのせて冷凍すると、熱伝導がよく短時間で冷凍できるので、よりおいしさをキープできます。

<加熱してから冷凍する場合>

  1. かぼちゃは、皮の部分だけを洗う(断面やくりぬいた部分は、なるべく濡らさない)
  2. ワタと種を取り除き、キッチンペーパーで水分を拭き取る
  3. かぼちゃをラップで包み、竹串がスッと通る程度まで電子レンジで加熱する(1/4サイズの場合、600Wで4分ほど)
  4. 粗熱を取り、用途に合わせて切り分ける
  5. 1回分ずつ小分けにし、ラップで包む
  6. 冷凍用の保存袋に4を入れて、冷凍庫で保存する

【便利に使うポイント】

  • 電子レンジに限らず、茹でたかぼちゃも同様に冷凍できます。
  • お弁当のおかずとして使いたいときは、シリコンや紙のお弁当用カップに詰めたあと、保存容器に入れて冷凍しておくと便利です。
  • 加熱したかぼちゃをマッシュ(すりこ木などでつぶす)しておくと、かぼちゃサラダやコロッケ、ポタージュ作りの際に活躍します。
  • 5の工程を省き、そのまま冷凍用保存袋に入れる方法もあります。空気を抜いて平らにしてから金属トレーにのせて冷凍すると、熱伝導がよく短時間で冷凍できるので、よりおいしさをキープできます。

保存したかぼちゃを使ったおいしいレシピ

ここからは、ピエトロのドレッシングやパスタソースを使って、簡単に作れる絶品かぼちゃレシピをご紹介します。

かぼちゃとチキンのスキレット

かぼちゃとチキンのスキレットの画像

おもてなし料理にもピッタリの、簡単に作れるメニューです。焼いてドレッシングをかけるだけなのに、特別感のあるオシャレな出来栄えと味わいが楽しめます。

材料(2人分)

作り方

  1. かぼちゃと鶏もも肉は食べやすい大きさに切る。鶏もも肉に軽く塩・こしょうをする。
  2. スキレットにオリーブオイルを熱し、中火で1に焼き色をつける。
  3. 2をオーブンで焼く(目安:250度で4~5分)。温かいうちにドレッシングをかけ、砕いたくるみをのせる。

かぼちゃとチーズ、バジルソースの春巻

かぼちゃとチーズ、バジルソースの春巻の画像

短冊切りにしたかぼちゃを巻いて揚げる洋風春巻です。味付けもパスタソースにお任せなので、とってもお手軽。とり~りチーズとバジルの香りが食欲をそそります。

材料(2人分)

作り方

  1. かぼちゃは皮を除き、短冊切りにしておく。
  2. 春巻の皮の真ん中より少し手前に、かぼちゃ、モッツァレラチーズをのせ、上に「おうちパスタ バジル」をかける。
  3. 具が長方形になるように形を整えたら、空気を抜きながら巻き、巻き終わりを下にして置いておく。
  4. フライパンに揚げ油を用意し、170度程度まで温める。3の巻き終わりの部分を下にして油に入れる。
  5. 3分ほど揚げて、こんがりと焼き色がついたら裏返す。裏面も同様に揚げる。

まとめ

かぼちゃは丸ごとのままの場合、適切に保存すると常温で2か月ほど保存できます。カットしたかぼちゃは常温ではなく、数日のうちに使う場合は野菜室、長く保存したい場合は冷凍庫で保存しましょう。

それでも、保存環境が悪ければ傷みが早く進んでしまいます。「白か緑のカビが生える」「触ったときに柔らかい」「糸を引く」「異臭がする」といった場合は、傷んでいるサインなので処分しましょう。

無駄なくおいしく食べきるためにも、正しい保存方法を実践してみてくださいね。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

この記事をシェア

Xで共有する

LINEで送る

Facebookでシェアする

TOP すべての記事 かぼちゃはどうやって保存すれば良い?3つの方法とおいしく食べるレシピをご紹介

PICK UP

ピックアップ