はじまりは一軒のレストラン
1980年12月9日、福岡市・天神三丁目の路地に
小さなレストラン「洋麺屋ピエトロ」をオープンしました。
スパゲティといえばミートソースやナポリタンが主流だった当時、
「炊きたてのご飯に合うものは、茹でたてのスパゲティにも合う」
というコンセプトで、明太子や高菜、納豆などの食材を取り入れ、
和と伊(イタリアン)を融合させたメニューが次第に話題となり、
オープン1周年を迎える頃には、行列のできる店となりました。
ピエトロドレッシングの誕生
茹でたてのスパゲティを召し上がっていただくために、茹で時間をお客様に
お待ちいただく間、出していたサラダにかけていたのは、新鮮な国産たまねぎと、甘みのある九州のしょうゆをベースに、レストランの厨房で創業者・村田シェフが手づくりしていたドレッシングです。日本人の味覚になじむ、まろやかな和風テイストが評判となり、「このドレッシングだと、野菜が苦手な家族もサラダをよく食べるので分けてください」と何人ものお客様からリクエストをいただきました。そのご要望にお応えするため、ドレッシングをワインの空き瓶に入れた“おすそわけ”からはじまり、「洋麺屋ピエトロ」のオープンから2年ほど経った頃、百貨店での販売を開始。その後、全国放送のテレビショッピングでの紹介をきっかけに、人気商品の仲間入りをしました。
創業当初から約10年間、毎晩レストランを閉めてから朝方まで
レストランの厨房で、「おいしくなれ」と想いを込めて手づくりしていたドレッシング。
この味を、工場で作っても変わらない『ピエトロの味』として提供し続けたい。
その想いを受け継いだピエトロの工場を、わたしたちは“大きな厨房”と呼んでいます。
創業当初から約10年間、毎晩レストランを閉めてから朝方までレストランの厨房で、「おいしくなれ」と想いを込めて手づくりしていたドレッシング。この味を、工場で作っても変わらない『ピエトロの味』として提供し続けたい。その想いを受け継いだピエトロの工場を、わたしたちは“大きな厨房”と呼んでいます。
レストランのメニューと同じように、作りたてのおいしさをお客様に届けたい。全国、そして海外にドレッシングを出荷するようになった今も、その“想い”を大切にしています。手づくりの工程を多く残し、工場で働くひとりひとりが丁寧に心を込めて作っています。
大量生産では作れない「おいしさ」を守るために、たとえば、ドレッシングの仕込みには、レストランの厨房で使うサイズの2倍の大きさの“寸胴鍋”で一日に何度も『少しずつをたくさん』繰り返し作っています。
巨大なタンクで一気に作ることはせず、味がぶれないよう、効率よりもおいしさに重きをおいた作り方を続けています。
レストランと同じようにご家庭でも、見た目にも楽しいサラダを楽しんでいただけるよう、彩りがかわいらしい赤ピーマンと香りの良い黒オリーブを刻んで、ドレッシングの具材に使用しています。
年間を通して、いつも変わらないおいしさを守るため、「味の番人」と呼ばれるチームが産地や品種を吟味して、ドレッシングに使うたまねぎを選んでいます。
たまねぎの水分や旨みが抜けてしまうのを防ぐために、最初の工程ではへたと根の部分は切り落とさず、茶色の外皮だけをむきます。
傷んだたまねぎが混ざるとおいしいドレッシングはできないため、一日に約20,000個の国産たまねぎを、ひとつずつ“人の手”でカットして、傷んだ部分や芽が入っていないかなどを“人の目”で確かめます。質の良いものだけを厳選し、味の決め手である新鮮な「たまねぎジュース」を搾ります。
製造工程で一度も熱を加えない「生タイプドレッシング」なので、たまねぎやしょうゆなど、素材の旨みや風味がまるごと生きています。作りたてのおいしさをそのままボトルに詰めています。