ゴーヤの下処理の方法!苦みを和らげるコツとおすすめレシピ4選

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ゴーヤは、苦みがあって苦手だという方も多いのではないでしょうか。しかし、下処理をしっかり行えば、苦みを気にすることなくおいしく食べることができます。

ゴーヤは栄養価が高い食材でもあるので、苦みを和らげて上手に食卓に取り入れましょう。今回は、ゴーヤの下処理の方法やおすすめのレシピを紹介します。

ゴーヤの基本的な下処理の手順

ゴーヤを水にさらしている画像

まずは、基本的なゴーヤの下処理の方法を紹介します。次の手順に沿って進めていきましょう。

1.ゴーヤを水で洗う

ゴーヤについている汚れを水で洗い流します。イボがある食材なので、洗い残しがないようにしっかり洗いましょう。

2.両端を切り落とす

きゅうりなどと同じように、両端のヘタの部分を切り落としましょう。

3.縦半分に切る

縦に割るように切ります。

4.スプーンを使って種とわたを取り除く

空洞の部分に種とわたが詰まっているため、スプーンを使って取り除きます。

わた自体に苦みがあるわけではないため、神経質になってすべて取り除く必要はありません。口当たりが悪くならない程度におおまかに取り除きましょう。

5.料理に使う大きさにカットする

料理に応じてお好みの厚さに切りましょう。ゴーヤは薄く切るほど苦みが抑えられます。
おすすめの厚さは次の通りです。

  • 揚げもの:調理の熱で苦みが抜けやすいため、1cm弱が目安。
  • 炒めもの:食感を残すために、約5mmが目安。
  • 和えもの:火を通さないため、約3mmが目安。

6.ゴーヤの苦みを抜く

お好みの厚さに切ったら、苦みを抜く工程に入ります。塩でもんだりお湯で茹でたりなど、さまざまな方法があります。

苦みを抜くための詳しい手順については次項で解説します。

ゴーヤの苦みを抑える3つの方法

ゴーヤの苦みを抑えるためには、いくつかの方法があります。ここではゴーヤの苦みを抑える3つの方法を紹介します。

風味や食感を残したいとき|塩でもむ

ゴーヤの苦みを抑えつつ、風味や食感をできるだけ残したい場合は、塩でもむのがおすすめです。

手順

  1. お好みのサイズにカットしたゴーヤをボウルに入れ、ゴーヤ1本につき小さじ1/3~1/2程度の塩を振るいます。ゴーヤ全体に塩が行き渡るようになじませましょう。
  2. そのまま5分~10分置くと水分が出てきます。塩は控えめの量なので水洗いは必要ありません。水分を絞ってから料理に使いましょう。

まだ苦みが残っている場合は、少しだけ塩を増やしてもう一度なじませ、さっと水洗いをすればOKです。

苦みをしっかり抑えたいとき|お湯で茹でる

苦みが苦手でしっかり抑えたい場合は、お湯で茹でるのがベストです。ゴーヤの苦み成分は水に溶けやすいため、お湯で茹でることで苦み成分が抜けて気になりにくくなります。

また、お湯で茹でる方法なら、塩もみのようにゴーヤを置いておく時間が必要ないので時短にもなります。

手順

  1. カットしたゴーヤが入りきる大きさの鍋にお湯を沸かします。
  2. お湯1ℓあたり大さじ1程度の塩を溶かして、カットしたゴーヤをさっと茹でましょう。ゴーヤを薄くカットした場合は20秒程度、厚くカットした場合は1分程度が目安です。
  3. 茹で上がったらザルにあげて、粗熱を取ります。粗熱が取れたのを確認してから、調理に使いましょう。

長時間茹でると風味まで抜けてしまうので、注意が必要です。なお、茹でるとゴーヤがやわらかくなりやすいため、シャキッとした食感を残したい方は塩でもむ方法がおすすめです。

手軽に苦みを抑えたいとき|電子レンジで加熱する

お湯を沸かしたり時間を置いたりせずに手軽に苦みを抜きたいときは、電子レンジを使うのがおすすめです。手間がかからず、時短にもなるのでぜひお試しください。

手順

  1. 耐熱容器にカットしたゴーヤを入れ、ゴーヤ100gに対して小さじ1/4程度の塩を振ります。
  2. 塩を全体になじませたら、ラップをせずに電子レンジで加熱しましょう。薄くカットしたゴーヤの場合は600Wで30秒、厚くカットしたゴーヤの場合は600Wで1分程度の加熱でOKです。
  3. 軽く水気を切るか、水分を絞ってから調理に使いましょう。

なお、加熱時間が長すぎるとゴーヤがやわらかくなってしまうため、できるだけ食感を活かしたい場合は塩でもむ方法がおすすめです。

ゴーヤの旨みを活かしたおいしいレシピ4選

ゴーヤの旨みを活かしたおすすめのレシピを4つ紹介します。

【マジカルレシピ】ゴーヤと梨のシャキシャキサラダ

ゴーヤと同じ夏が旬のフルーツである梨を合わせてサラダを作りましょう。さっぱりしたサラダなので、食欲がないときにもおすすめです。

シャキシャキとした食感が楽しく、食卓の箸休めにもぴったりです。

材料(4人分)

作り方

  1. 梨は四等分に割って芯と皮を取り除き、5mm程度の薄切りにしたあと千切りにする。
  2. ゴーヤはヘタを落とし、わたと種を取り除いて2mm程度の薄切りにする。
  3. 2.と塩小さじ1(分量外)をボウルに入れ、塩を全体になじませて10分程度置く。
  4. 3.で出た水分を絞り、沸騰したお湯で1分程度茹でる。
  5. 4.をザルにあげて流水で冷やし、水気を絞る。
  6. ボウルに梨、ゴーヤ、ドレッシングを入れてしっかり混ぜ、器に盛る。

ピエトロのレシピサイトでは、ゴーヤと梨のシャキシャキサラダのほか、サラダづくりの「困った」をマジカルに解決するさまざまなレシピを紹介しているので、ぜひ覗いてみてください。
>>ピエトロ「マジカルサラダ」特集レシピ

ピエトロ風ゴーヤチャンプル

ゴーヤを使った代表的な料理といえばゴーヤチャンプルです。ゴーヤ特有の香りと苦みが、豚バラ肉の旨み脂や豆腐と絡んでまろやかになります。味付けはピエトロドレッシングだけで決まるなので、失敗もなく簡単にできあがりますよ。

材料(2人分)

作り方

  1. ゴーヤは縦半分に切ってわたと種を取り除き、3mm幅にスライスする。(この際、苦みが苦手な方は、苦みを抑える下処理をしてください。)
  2. 豆腐は水切りをして 、一口大に切る。たまねぎはくし切り、豚バラ肉は3mm幅のに細切りにする。
  3. フライパンで、豚バラ肉、ゴーヤ、たまねぎの順に炒める。
  4. 具材全体に火が通ったら、豆腐とドレッシングを入れて炒める。
  5. 全体にドレッシングが絡まったら、卵でとじて器に盛る。

ゴーヤのフリット

ゴーヤのフリットの画像

サクサク食感が楽しいゴーヤのフリットです。「おうちパスタ ごま醤油ガーリック」に漬け込むことで苦みを抑えられるため、下処理のときに苦みを抜く手間が省けます。おつまみにもぴったりなので、お酒を飲むのが好きな方もぜひお試しください。

材料(2人分)

作り方

  1. ゴーヤは横半分に切り、くり抜くように中のわたと種を取り除く。
  2. 1.を1cm幅の輪切りにし、おうちパスタに10分間漬け込む。
  3. 片栗粉と重曹を混ぜ合わせ、2.にまぶす。
  4. キツネ色になるまで油で揚げる。

ゴーヤとたらこのもちもちチヂミ

たらこマヨネーズのまろやかさと、ゴーヤのほどよい苦みがクセになるチヂミです。もちもち食感で腹持ちも良く、やみつきになります。

材料(2人分)

作り方

  1. ゴーヤは縦半分に切ってわたと種を取り除き、5mm幅にスライスする。塩もみして10分置き、水気を絞っておく。
  2. 切り餅は5mm程度にスライスする。
  3. ★を混ぜ合わせ、さらに小麦粉とゴーヤ、切り餅を入れてさっくり混ぜ合わせる。
  4. フライパンに油を引いて両面をしっかり焼き、仕上げにお好みでおうちパスタをかける。

まとめ

ゴーヤは適切な下処理で苦みを抑えれば、子どもから大人までおいしく楽しめる栄養豊富な食材です。ほどよく苦みを抑えつつ食感や風味を残したいなら塩もみ、苦みをしっかり抑えたいならお湯で茹でる、手軽さを求めるなら電子レンジを使う方法がおすすめです。

ゴーヤの特徴を活かした調理法で、食卓にさわやかな旬の一品をぜひ取り入れてみてください。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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