ほうれん草はどうやって保存すれば良い?保存時の手順とポイントを紹介

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ほうれん草が特売の日は、多めに買ってストックしておけたら便利ですよね。買ってきてそのままにしておくとすぐしなびてしまうほうれん草ですが、冷凍保存の正しい方法やコツをマスターすれば、保存期間を1か月ほどに延ばすことができます。

今回は、ほうれん草の適切な冷凍方法について解説します。えぐみを軽減させるポイントや、簡単な時短レシピも紹介するので、無駄なくおいしく食べて節約に役立てましょう。

ほうれん草の冷凍保存方法1.生の状態で冷凍する

ほうれん草を冷凍室に入れる画像

少し意外かもしれませんが、ほうれん草は生のまま冷凍してもおいしく食べられます。メリットや手順・冷凍後の使い方を確認してみましょう。

生の状態で冷凍するメリット

ほうれん草を生のまま冷凍保存するメリットは、なんといっても加熱せずに冷凍できるので手軽な点です。後に調理する際に洗ったり、切ったりする手間がかからないため調理時間の短縮にもつながります。

また、そのまま常温や冷蔵庫で保存するよりも日持ちが良くなり、腐らせて無駄にする心配がほとんどありません。(冷凍保存の目安は1か月ほど)

ほうれん草の風味も落ちにくいので、素材の味を楽しみたい方におすすめです。

生の状態で冷凍する手順

さっそく、ほうれん草を生のまま冷凍保存する手順を紹介します。

【生の状態で冷凍保存する手順】

  1. ボウルに水を張り、流水にあてながらほうれん草の根元の土を落とし、葉もきれいに洗う。
  2. 水気を拭き取り、3~4㎝程度の長さに切る。
  3. 葉は1回分ずつ小分けにして冷凍用保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を閉じる。根元や茎は1回分ずつラップに包んでから冷凍用保存袋に入れて口を閉じ、それぞれ冷凍する。

金属製のトレイやバットを持っている方は、トレイに3をのせてから急速冷凍すると、より風味をキープすることができますよ。

生の状態で冷凍した後の使い方

生のまま冷凍したほうれん草をお浸しやサラダに使用する際は、冷蔵庫に移して1時間ほど冷蔵解凍してから使います。すぐに解凍したい場合は、凍ったほうれん草に直接熱湯をかけましょう。えぐみが気になる方は、凍ったまま熱湯で1分ほど茹でると軽減できます。

スープや炒め物といった加熱調理に使う場合は、解凍せずに使いましょう。

ほうれん草の冷凍保存方法2.茹でてから冷凍する

ほうれん草の画像

ほうれん草のアクやえぐみが気になる方は、茹でてから冷凍するのがおすすめです。メリットや手順・冷凍後の使い方を確認してみましょう。

茹でてから冷凍するメリット

ほうれん草を茹でてから冷凍保存するメリットは、アクやえぐみを気にせず使える点です。また、解凍後もほうれん草の鮮やかな色と甘みを保てます。

生のまま冷凍保存するのと同様に、後に使用する際に洗ったり切ったりする手間が省けて、調理時間を短縮できます。茹でてから冷凍した場合も1か月を目安に長期保存ができます。

茹でてから冷凍する手順

ここでは、ほうれん草を茹でてから冷凍保存する手順を紹介します。

【茹でてから冷凍保存する手順】

  1. ボウルに水を張り、流水にあてながらほうれん草の根元の土を落として、葉もきれいに洗う。
  2. 鍋にお湯を沸騰させて塩を加える(水1リットルに対して、塩小さじ1)。
  3. ほうれん草を根元から茎まで2に入れて30秒ほど茹でた後、葉も沈めてさらに20秒ほど茹でる。
  4. 茹で上がったら氷水にとり色止めをして水気をよく絞り、3~4㎝程度の長さに切る。
  5. 1回分ずつラップで小分けに包んで冷凍用保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いてから口を閉じて冷凍室に入れる(金属製のトレイがある場合は、トレイに載せて急速冷凍する)。

茹でてから冷凍した後の使い方

茹でてから冷凍保存したほうれん草をお浸しや和え物に使用する際は、冷蔵庫に移して3時間から半日ほど冷蔵解凍して使いましょう。下茹でしてあるので、えぐみが軽減されて甘みが引き立ちますよ。

スープや炒め物といった加熱調理に使う場合は、解凍せずに使えます。

ほうれん草を冷凍するときは乾燥を防ぐことが大切

保存容器に入れたほうれん草の画像

ほうれん草を冷凍保存する際に、特に気を付けたいのが乾燥です。ほうれん草が乾燥すると食感や風味が損なわれ、栄養価も低下してしまいます。

乾燥を防ぐには、できる限り空気に触れないように密閉するのがポイントです。ラップで小分けする際は、空気をしっかり抜いて包みましょう。さらに冷凍用保存袋に入れると、乾燥予防に効果的です。

もっと密閉させたいときは、ストローを使用して保存袋のなかの空気を抜いたり、真空パックを活用したりするとしっかり密閉できます。

また、冷凍庫を開け閉めする回数が多いと、ほうれん草が凍ったり解凍されたりを繰り返して冷凍焼けを招いてしまうので、なるべく冷凍庫の温度が高くならないよう注意しましょう。

冷凍保存しておいたほうれん草を使ったレシピ

ここでは、冷凍保存したほうれん草を活用したアレンジレシピを3品紹介します。生のまま冷凍した場合の分量を基準にしているので、茹でてから冷凍したほうれん草を使用する際は、水分を絞ってあることを考慮して記載の7割ほどの量で調理すると良いでしょう。

味付けは、ピエトロのパスタソースやドレッシング1本で簡単に決まるお手軽レシピです。

ほうれん草とソーセージのパスタ

ほうれん草とソーセージのパスタの画像

ガーリックの香りとごま醤油が香ばしい和風のパスタです。冷凍したほうれん草を使用する際は、凍ったまま加えて手早く炒めましょう。

材料(2人分)

作り方

  1. ソーセージは斜めに3~4個に切り、フライパンで炒める。火が通ったら冷凍ほうれん草も加え、さっと炒める。
  2. 茹でたスパゲティに、おうちパスタをよく絡めて皿に盛る。
  3. 2に1をのせたら完成。

スパニッシュオムレツ

スパニッシュオムレツの画像

野菜がたっぷり入ったヘルシーでボリューミーなオムレツです。冷凍したほうれん草を加える場合は、凍ったまま加えて手早く炒めましょう。

材料(2人分)

  • 卵…3個
  • 牛乳…30cc
  • 冷凍ほうれん草…80g(茹でてから冷凍したものは55g前後)
  • 玉ねぎ…1/2個
  • コーン…50g
  • パプリカ…1/4個
  • おうちパスタ バジル…大さじ2

作り方

  1. 食べやすい大きさに切った玉ねぎ、コーン、パプリカを炒め、しんなりしたら冷凍ほうれん草も加えてさっと炒め、粗熱をとる。
  2. とき卵に牛乳とおうちパスタをあわせてよく混ぜ1を加える。
  3. フライパンで両面を焼いたら完成。

ほうれん草とベーコンのガーリック炒め

ほうれん草とベーコンのガーリック炒めの画像

シンプルながらも、ガーリックの香ばしい風味でほうれん草の味わいが引き立つ一品。冷凍したほうれん草は火が通りやすいので、時短になるのも嬉しいポイントです。

材料(2人分)

作り方

  1. ベーコンは3cm幅に切る。
  2. フライパンにガーリックオイルをひいて中火で熱し、ベーコン、冷凍ほうれん草の順に炒める。
  3. 火が通ったら塩・こしょうをふる。

まとめ

ほうれん草を上手に冷凍保存できれば、食材の無駄を防いだり、特売の日にまとめ買いしたり節約に役立ちます。下処理済みで調理の際は気軽に使えるので、日々の食卓の野菜不足解消にもつながるでしょう。おいしく健康的な食事づくりに活用してみてください。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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