ごぼうはどのように冷凍したら良い?保存手順とおいしく食べるレシピを紹介

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ごぼうが安く手に入ると、ついつい多めに買ってしまうこともありますよね。そんなときは、冷凍保存でおいしさを長く保ちながら上手に食べきりましょう。今回は、ごぼうの冷凍方法や保存期間の目安、冷凍ごぼうを使ったおすすめレシピを紹介します。

ごぼうは冷凍するとどれくらい保存できる?

はてなの画像

 

ごぼうは冷凍すると、約1か月間保存できます。

 

常温や冷蔵でも、泥付きのものであれば2週間~1か月ほど日持ちしますが、鮮度を保つためのケアが少し面倒です。水で洗ってしまうと保存期間が短くなってしまうほか、水分の蒸発を防ぐためにごぼうをペーパータオルに包んで保存し、こまめに取り替える必要も出てきます。

 

すぐに使い切れない量のごぼうがある場合は、冷凍保存のほうが楽に長く保存することが可能なため、積極的に活用しましょう。

ごぼうの冷凍保存方法

ごぼうを冷凍すると、調理した際に水分が抜けて「筋っぽくならないか」「風味が落ちてしまわないか」という心配をされる方もいると思いますが、コツを押さえておけば、食感や風味を保ちながらおいしく食べられます。ちょっとした工夫をするだけで、調理に使う度に洗浄や皮むきなどの下処理をする必要もなくなり、ササッと使えて便利です。

 

「生のまま冷凍するやり方」と「加熱してから冷凍するやり方」があるので、やりやすい方法で試してみて下さい。

方法1.生のまま冷凍する

ごぼうを生のまま冷凍する場合、大きめに切って保存するのがおすすめです。細かくカットしてから冷凍するよりも水分が蒸発しにくく、空気に当たる面積が少ない分、酸化を予防できます。

 

ごぼうは凍っていても刃が通るため、冷凍保存後に調理する際は、凍ったままお好みの大きさにカットして使いましょう。

 

【生のままの冷凍手順】

 

  1. ごぼうを洗い、皮をむいてから4cmほどの長さにぶつ切りにする。
  2. 軽く水にさらし、ザルにあげて水気を拭き取る。
  3. 1回分ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密封する。
  4. 冷凍庫に入れる。

方法2.加熱してから冷凍する

加熱してから冷凍すると、ごぼうの風味と食感をキープできます。加熱方法には「下茹で」と「炒める」方法の2つがあります。

下茹でしてから冷凍する

あらかじめ使いやすい大きさにカットしてから冷凍保存したい方におすすめの方法です。下茹ですると、ごぼうの断面の変色を防げます。加熱は軽く茹でる程度に留め、風味や栄養分の損失を最小限に抑えるのがポイントです。

 

【下茹でしてからの冷凍手順】

 

  1. ごぼうを洗い、皮をむいてから、ささがき・乱切りなど用途に合わせてカットする。
  2. 鍋にお湯を沸かして1を入れ、1分程度下茹でする。
  3. ザルにあげ、粗熱を取ってから、水気を拭き取る。
  4. 1回分ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密封する。
  5. 冷凍庫に入れる。

炒めてから冷凍する

ごぼうの食感や風味をよりキープしたい方におすすめの保存法です。冷凍したごぼうを調理すると、水分が抜けて食感や風味を損ないやすいですが、あらかじめ油でコーティングして加熱しておくと、水分の損失を軽減できます。調理の際に手軽に使えるのもうれしいポイントです。

 

【炒めてからの冷凍手順】

 

  1. ごぼうを洗い、皮をむいてから、ささがき・乱切りなど用途に合わせてカットする。
  2. さっと水にさらし、ザルにあげ水気を拭き取る。
  3. フライパンに油をひいて、軽く炒める。
  4. 1回分ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密封する。
  5. 冷凍庫に入れる。

冷凍したごぼうは解凍したほうが良い?

冷凍したごぼうの画像

 

冷凍したごぼうをおいしく食べるコツは、冷凍時の下ごしらえ方法により異なります。「生のまま冷凍したごぼう」と「加熱してから冷凍したごぼう」の、それぞれの適切な使い方を確認しておきましょう。

 

<生のまま冷凍したごぼう>
生のまま冷凍したごぼうは、凍ったまま加熱調理するのがおすすめです。常温解凍や電子レンジでの解凍は、水分と一緒に栄養素が抜け、食感や風味も落ちてしまうため避けたほうが良いでしょう。

 

<加熱してから冷凍したごぼう>
加熱してから冷凍したごぼうは、凍ったまま加熱調理、もしくは冷蔵庫で自然解凍してから再加熱せず調理のどちらでもOKです。あらかじめ加熱してあるので、加熱時間を短縮できるほか、和え物やサラダなどにも使えます。

冷凍保存したごぼうも活用できるレシピ3選

冷凍保存したごぼうは、おいしく調理して最後まで使い切りましょう。紹介するレシピは、どれもピエトロドレッシング 和風しょうゆ1本で味付けできるので、失敗知らずで手軽においしく作れます。

根菜たっぷりホットサラダ

根菜たっぷりホットサラダの画像

 

豚肉と根菜を炒めてドレッシングをかけるだけのお手軽レシピです。たまねぎの旨みとしょうゆの風味が効いたタレが食材にからみ、ごはんがすすむサラダです。

 

材料(2人分)

 

作り方

  1. れんこん・ごぼうは薄切りにする。
  2. 里芋はレンジで加熱して5mm幅に切る。
  3. フライパンで豚ロースを炒める。
  4. 1を加えさらに炒める。
  5. ドレッシングを加えて味つけし、皿に盛って刻んだ小ねぎを散らす。

鶏むね肉と野菜の蒸しもの

鶏むね肉と野菜の蒸しものの画像

 

ピーラーで薄切りにしたごぼうを使うレシピです。ヘルシーな鶏むね肉と野菜の組み合わせで、さっぱり食べられます。しっとりお肉とシャキシャキ野菜で、食べ応えも抜群ですよ。

 

材料(2人分)

 

作り方

  1. 鶏むね肉は皮をとってそぎ切りにし、塩少々をふる。
  2. キャベツはひと口大に、ごぼうはピーラーなどで薄く切る。
  3. 耐熱皿に2を入れ、上に1をのせて、ラップをかける。
  4. 電子レンジで加熱する(目安:600W 3分30秒)。
  5. 火が通ったらドレッシングをかける。

根菜の温製サラダ

根菜の温製サラダの画像

 

根菜を茹でてドレッシングをかけるだけで作れる一品です。シンプルながらも、たまねぎの旨みや甘み・複数ブレンドした九州産の甘口のしょうゆの複雑な味わいがホクホク野菜をまとい、奥深い味わいが楽しめます。

 

材料(2人分)

 

作り方

  1. 大根・にんじん・じゃがいも・れんこん・ごぼうは食べやすい大きさに切り、塩を少量加えた熱湯で茹でる。
  2. 茹であがった野菜から器に盛りつけ、ドレッシングをかける。

まとめ

冷凍保存したごぼうは長期間おいしさをキープできるため、食材を無駄なく活用でき節約の強い味方になるほか、時短のメリットもあります。

 

また、冷凍したごぼうは、生に比べて繊維が柔らかく、味が染み込みやすくなります。カレーやシチューのような煮込み料理に入れると、味がしっかり染み込んで柔らかい食感を楽しめますよ。食べやすくするために、あえて冷凍保存しておくのも良いでしょう。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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