ブロッコリーの茹で方を解説!茹で時間や保存方法も紹介

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ブロッコリーは栄養豊富な人気の野菜ですが、茹で方や茹で時間によって食感や栄養の残り方が大きく変わります。目的に合った調理方法を知りたい方も多いのではないでしょうか。

今回は、目的別のブロッコリーの正しい茹で方や時間、保存方法について解説します。

ブロッコリーの茹で方

ブロッコリーは加熱の仕方によって食感や栄養価が大きく変わります。

ここではやわらかく仕上がる「鍋で茹でる方法」、しっとり仕上がる「フライパンで茹でる方法」、栄養を残す「電子レンジ加熱」の3通りの方法を紹介します。

下準備

ブロッコリーは花蕾(からい:つぼみの部分)に細かい汚れが残りやすいため、調理前に丁寧に洗うことが大切です。

丸ごと洗う場合は、ボウルに水をはり、酢を大さじ1加えて10~20分ほどつけてから、茎を持ち、花蕾を下にして優しく揺らすように洗います。

よりしっかり洗いたいときは、小房に分けてからボウルの中でふり洗いしましょう。ただし切り分けると栄養素が水に溶け出やすくなるため、洗浄は短時間で済ませるのがポイントです。

詳しい洗い方はこちらの記事も参考にしてみてください。
ブロッコリーの洗い方、間違ってない?汚れがしっかり取れる洗い方を紹介!

【やわらかく仕上げるなら】鍋で茹でる

最も一般的なのが鍋で茹でる方法です。たっぷりのお湯を使うことで均一に火が通り、食べやすいやわらかさに仕上がります。

手順

  1. 沸騰したお湯に塩を1~2%の濃度で加え、切り分けたブロッコリー(1株)を入れる。
  2. 2~3分茹でたらザルにあげて自然に冷ます。
  3. 急ぐ場合は流水で冷やしても良いが、水分をしっかり拭き取る。

水気が残ると花蕾がべちゃっとした食感になってしまうため、冷ました後にペーパーで軽く押さえるのがおすすめです。

【しっとり仕上げるなら】フライパンで茹でる

手順

  1. 切り分けたブロッコリー(1株)をフライパンに入れ、塩を少々ふる。
  2. 水を100mlほど注ぎ、蓋をして中火で4分ほど蒸し焼きにする。
  3. 蓋を外して余分な水分を飛ばし、ザルにあげて粗熱を取る。

フライパンの蓋に蒸気穴がある場合には、水を20ml多く加えて120mlにすると良いでしょう。

【栄養を残したいなら】電子レンジで加熱する

電子レンジ加熱は水をほとんど使わないため、ビタミンCなどの水溶性の栄養素が流出しにくい方法です。健康を意識する方には特におすすめです。

手順

  1. 株のままのブロッコリーを水にくぐらせる。
  2. 水がついたままラップでゆるく包み、耐熱皿にのせる。
  3. 500Wで3分ほど加熱する。
  4. 粗熱が取れたら使いやすい大きさに切り分ける。

レンジの加熱時間は、ブロッコリー1株(約200g)につき500Wで3分~3分30秒、600Wで2分30秒~3分が目安です。

また、切り分けた状態でも加熱できますが、余熱で火が通りやすいため硬めに仕上げるのがコツです。

ブロッコリーの茹で時間による食感の違い

ブロッコリーは茹でる時間によって食感が大きく変わります。1分の違いでも噛み応えや風味に差が出るため、料理に合わせて調整すれば、よりおいしく楽しめます。

ここでは2分から5分まで、時間ごとの仕上がりの特徴をご紹介します。

2分|全体的に硬めの食感

茹で時間が短い2分では、ブロッコリーの茎はまだ硬く、房も噛み応えがあります。シャキッとしっかりめの歯応えが好きな方におすすめです。

また、短時間で仕上げるため色鮮やかさが保たれ、お弁当に入れても形が崩れにくいのが特徴です。

3分|一般的な食べやすい硬さ

3分茹でると、茎も房もほど良い硬さになり、食べやすさと歯応えのバランスが取れます。甘みがほんのり感じられるのもこのタイミングです。

温野菜サラダや付け合わせなど、たっぷり食べたいときにぴったりの仕上がりです。

4分|茎もやわらかくなる

4分茹でると、茎にも箸がスッと通るやわらかさになります。噛む力が弱めの方や、小さなお子さんでも安心して食べられる状態です。

やわらかさを重視する方には、このタイミングがおすすめです。

5分|赤ちゃんには◎

5分茹でると茎までかなりやわらかくなり、房もほろっと崩れやすい仕上がりになります。離乳食を始めた赤ちゃんや、高齢の方など噛む力が弱い方に適しています。

ブロッコリーらしい香りや風味は薄れるため、素材の味を活かしたい料理には向きません。その反面、苦手意識がある方にとっては食べやすくなるでしょう。

茹でたブロッコリーの保存方法

茹でたブロッコリーは保存方法によって日持ちが大きく変わります。どの方法でも、崩れやすい花蕾を傷つけないよう丁寧に扱うことがポイントです。ここでは「冷凍保存」と「冷蔵保存」の2通りをご紹介します。

おすすめは冷凍保存(保存期間:2か月程度)

長期間保存するなら冷凍が便利です。硬めに茹でてから保存すると、解凍後も食感を保ちやすくなります。

手順

  1. 硬めに茹でたブロッコリーをザルにあけ、粗熱を取る。
  2. キッチンペーパーで水気をしっかり拭く。
  3. 冷凍用保存袋に入れ、袋ごと保存容器に入れて凍らせる。

袋ごと保存容器に入れることで花蕾が潰れにくく、形もきれいな状態で保存できます。

詳しい冷凍方法はこちらの記事も参考にしてみてください。
【冷蔵・冷凍】ブロッコリーの保存方法!アレンジレシピも紹介

すぐ食べるなら冷蔵保存(保存期間:2~3日)

ブロッコリーを茹でたあと、短期間で食べきるなら冷蔵保存がおすすめです。

手順

  1. 茹でたブロッコリーの水気をキッチンペーパーで拭き取る。
  2. 保存袋または保存容器に入れて冷蔵室へ。

水分が残ると傷みやすくなるため、しっかり拭き取ることが大切です。花蕾は崩れやすいので、やさしく扱いましょう。

まとめ

ブロッコリーは茹で方や茹で時間によって食感や風味が大きく変わり、電子レンジ・鍋・フライパンと調理法ごとに特徴があります。さらに保存方法を工夫すれば日持ちも可能です。目的やお好みに合わせた茹で方を選び、食卓でおいしく活用していきましょう。

 

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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