もやしの茹で時間は？もやしをおいしく茹でるポイントを解説

もやしは、1年を通して安価で手に入る使い勝手の良い食材です。クセが少ない味わいなので、幅広い料理に使うことができます。料理のかさ増しとして使う方も多いのではないでしょうか。

今回は、もやしをよりおいしく楽しむための適切な茹で時間やコツを紹介します。

もやしの基本の茹で時間

ここでは、もやしの適切な茹で時間を、もやしの種類ごとに解説します。

緑豆もやし｜30秒～1分

緑豆もやしは、スーパーなどでよく見かける一般的なもやしです。

クセが少なく淡白な味わいで、洋風や和風、中華などどのような料理でも合わせやすいのが特徴です。手に取りやすい価格で販売されているので、冷蔵庫の必需品だという方もいるのではないでしょうか。

少し食感を残したい方は30秒程度であげても良いでしょう。お好みの食感になる時間を見極め、30秒～1分程度であげるのがおすすめです。

黒豆もやし｜30秒～1分

黒豆もやしは、別名「ブラックマッペもやし」とも呼ばれます。

細長く甘みがあるもやしで、西日本で多く出回っています。加熱してもへたれにくく、焼きそばや野菜炒め、お好み焼きなどに重宝されるもやしで、広島のお好み焼きでも使われることの多い品種です。

茹で方は基本的に緑豆もやしと同じです。お好みの食感を見極めて、30秒～1分程度でザルからあげて冷ましましょう。

大豆もやし｜1分～5分

大豆もやしは、豆が付いている状態のもやしです。

緑豆もやしや黒豆もやしよりも太く、黄色っぽい色をしています。食感が良くなるため、先端の細いひげ根を取り除いて食べるのが一般的です。ナムルやビビンバの具材、中華料理などによく使われます。

大豆もやしは他の品種よりも、茹でるのに少し時間がかかります。

もやしを電子レンジで加熱する際の加熱時間

もやしは鍋で茹でる以外にも、電子レンジで加熱して調理することもできます。

加熱時間は次の通りです。

• 炒め物に使う場合：600Wで1～2分加熱
• ナムルやトッピングに使う場合：600Wで2～3分加熱

もやしの袋が電子レンジ可の場合は、そのまま電子レンジに入れても問題ありません。電子レンジ不可の袋の場合は、耐熱容器に入れてラップをかけずに加熱しましょう。

加熱後は、もやしから出た水分を切って、冷ましてから使います。

なお、もやしは茹でるとカリウムやビタミンCなど水溶性の栄養素が水に流れ出てしまいます。電子レンジでの加熱なら、栄養素の流出が少ないのもメリットです。

また、もやしを料理に使うとどうしても水分が出てしまい、料理が水っぽくなりがちです。しかし、電子レンジで加熱するとすでに水分が出た状態になるため、水っぽさの軽減にもつながります。

もやしをおいしく茹でる「時間」以外のポイント

もやしをおいしく茹でるには、時間以外にもいくつかのポイントがあります。

ここでは4つのポイントに分けて紹介します。

【ポイント1】鮮度の良いもやしを選ぶ

もやしは水分量が多く、傷みやすい野菜のひとつです。おいしく茹でるには、何よりもまず鮮度の良いもやしを選びましょう。

新鮮なもやしの特徴は次の通りです。スーパーで選ぶ際の参考にしてみてください。

• 芯が太くてハリがある
• 色が白くてツヤがある
• （大豆もやしの場合）豆がきれいな淡黄色でぷりっとしている

【ポイント2】お酢と塩を入れる

もやしを鍋に入れる前に酢と塩を入れるのもポイントです。塩と酢を加えることで、もやし独特の臭みを抑えることができます。また、シャキシャキ感が出るので食感を残したい場合もおすすめです。

分量はお湯2リットルに対し、塩はひとつまみ、酢は大さじ1/2が目安です。入れなくても大きな問題はありませんが、食感が良くなったり臭みを軽減できたりするので、なるべく入れることをおすすめします。

【ポイント3】冷水で冷まさない

茹で上がったもやしを冷ますときは、冷水には入れず、ザルにあげましょう。

冷水で冷ますと、せっかく適度に水分が抜けたもやしが水っぽくなってしまいます。そのまま料理に使うと、料理全体が水っぽくなってしまうため、冷ますときに冷水に入れるのは避けましょう。

ザルにあげた状態で、粗熱が取れるまで置いておくのが正解です。

【ポイント4】水洗いする

スーパーに並んでいるもやしは水洗いされてから袋詰めされているため、パッケージに「調理前に洗ってください」などの記載がなければ原則洗わなくても良い野菜です。

一方で、手元に届くまでの期間や保存状態によって独特のにおいが出てしまうことがあります。茹でる前に水洗いすれば、もやしのにおいを軽減でき、料理の風味に影響を与えるのを防ぐことができます。

なお、もやしの保存期間は袋のまま冷蔵保存で2～3日です。

もやしを使ったおすすめレシピ

ここでは、もやしを使ったおすすめレシピを2つ紹介します。

豆苗の豚しゃぶサラダ

豆苗ともやしのシャキシャキ食感がクセになるサラダです。ボリュームのある豚ばら肉を使うので、メイン料理にもおすすめです。

栄養満点で、暑い季節でもさっぱりと食べられます。

野菜たっぷり ピエトロビビンバ

野菜とお肉をバランス良く摂れるビビンバです。野菜は電子レンジで調理するため、時短になります。

彩りが良く栄養満点なので、心も身体も喜ぶこと間違いなしです。

まとめ

もやしは、種類によって適した茹で時間が異なります。また、シャキシャキ食感を保つ方法や水っぽくならない方法などもあるので、料理に合わせて茹で時間や茹で方を工夫してみましょう。

時短したい場合は電子レンジを使うのもおすすめです。もやしを上手に使い、いろいろなメニューに取り入れてみてくださいね。