かぼちゃの冷凍保存の方法!生・加熱・マッシュ別の手順と解凍のコツを解説

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「かぼちゃを一度に使い切れず傷めてしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。かぼちゃは冷凍保存することで、保存期間を最長1か月まで延ばすことができます。また、用途に合わせて生のまま、マッシュしてからなど冷凍方法を使い分けることで、料理の時短にもつながります。冷凍しても栄養が損なわれにくいのも特徴です。

この記事では、かぼちゃの冷凍保存方法から解凍のコツ、冷凍かぼちゃを使ったレシピまで紹介します。

かぼちゃを冷凍保存するメリット

切ったかぼちゃの画像

かぼちゃの冷凍保存には、保存期間・調理の手軽さ・栄養面のそれぞれにうれしいメリットがあります。ここでは3つのポイントを解説します。

保存期間を延ばせる

カットしたかぼちゃは、冷蔵保存だと日持ちが3~4日程度ですが、適切な方法で冷凍すれば約1か月保存できます。水分の多い種とわたの部分から傷み始めるため、購入後すぐに使い切れないときは、取り除いてから冷凍保存しておくと安心です。

必要なときにすぐ使えて調理が楽になる

冷凍したかぼちゃは解凍せず、凍ったまま鍋やフライパンに入れて使えます。煮物なら「角切り」、炒め物や天ぷらなら「薄切り」など、用途に合わせて切り分けてから冷凍しておくことで必要なときにすぐ使えて、調理の手間を大幅に減らすことができます。

栄養を損なわずに保存できる

免疫機能の低下を防ぐ効果が期待できるβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれているかぼちゃは、冷凍保存しても栄養が損なわれにくいのが特徴です。

日本食品標準成分表によると、β-カロテンは生のかぼちゃより冷凍したかぼちゃのほうが多く含まれています。ビタミンCは生のかぼちゃより冷凍したかぼちゃのほうが少ないですが、生に対して約8割の量を保てているため、冷凍しても栄養がしっかり保てていることがわかります。

次の表は、生と冷凍のかぼちゃの主な栄養成分を比較したものです(可食部100g当たり)。

栄養成分 冷凍
エネルギー 78kcal 75kcal
たんぱく質 1.9g 2.2g
脂質 0.3g 0.3g
炭水化物 20.6g 18.5g
食物繊維 3.5g 4.2g
β-カロテン当量 2,600μg 3,800μg
ビタミンC 43mg 34mg

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

かぼちゃの冷凍保存の方法【保存期間の目安:1か月】

かぼちゃの種をくりぬく画像

かぼちゃは、「生のまま冷凍」「加熱して冷凍」「マッシュして冷凍」の3つの方法での冷凍保存がおすすめです。それぞれの使い分けのポイントは次の通りです。

  • 生のまま冷凍 : 幅広い料理に使いたいとき
  • 加熱して冷凍 : より調理時間を短縮したいとき
  • マッシュして冷凍 : ポタージュやコロッケなど、ペースト状で使いたいとき

どの方法も、まずは下準備をしっかりと行いましょう。

下準備

冷凍保存前に必ず種とわたを取り除きましょう。わたが残ったままだと、調理後に水っぽくなり食感も悪くなりやすいため注意が必要です。

【丸ごとかぼちゃを使用する場合】

  1. ヘタの周りに包丁の刃先を当て、一周深めに切り込みを入れ、刃先で押し上げるようにしてヘタを取り除く(数か所に分けて少しずつ切り込むと切りやすい)。
  2. 裏返して反対側(おしり側)も同様に切り込みを入れる。
  3. ヘタを取り除いた穴の部分に包丁の刃先を立てるように切り込みを入れ、手前側の半分を切る。刃を入れていない側を手前に向け、残りの半分を切る。
  4. 平らな断面を下にして安定させ、さらに半分に切る。
  5. スプーンの根元を持ち、力をかけながら種とわたをこそげ取る。やわらかくふわふわした部分が残らないよう、すべてしっかり取り除く。

【カットかぼちゃを使用する場合】

  1. スプーンの根元を持ち、種とわたをこそげ取る。
  2. やわらかくふわふわした部分が残らないよう、すべてしっかり取り除く。

かぼちゃが硬くて切りにくい場合は、電子レンジで加熱すると作業がしやすくなります丸ごとかぼちゃであれば500Wで約2分、カットかぼちゃであれば500Wで約1分を目安に加熱すると良いでしょう。また、まな板が動いてしまうと危険なので、下に布巾を敷いて安定させてから作業を行うことをおすすめします。

水洗いをする場合は、果肉部分が水に濡れないよう注意しながら、皮の部分だけを洗うようにしましょう。洗ったあとは、水気が残らないようキッチンペーパーでしっかりと拭き取ってから作業を進めてください。

生のまま冷凍する方法

生のまま冷凍する場合は、次の手順で進めます。

  1. 下準備を済ませたかぼちゃを使いやすい大きさに切る(煮物なら角切り、炒めものや天ぷらなら薄切りなど、用途に合わせる)。
  2. 一度に使う分ずつ小分けにしてラップで包む(特に薄切りしたものは乾燥しやすいため、できるだけ空気を抜いて包む)。
  3. 冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍する。

ラップと冷凍用保存袋で二重にして保存することで、乾燥による酸化・変色・食感の悪化を防ぐことができます。かぼちゃが硬くて切りにくい場合は、電子レンジで軽く温めてから切ると刃が入りやすくなります。

加熱してから冷凍する方法

加熱してから冷凍する場合は、次の手順で進めます。

  1. 下準備を済ませたかぼちゃを4分の1サイズに切り、ラップで包む。
  2. 600Wの電子レンジで3分30秒〜4分ほど加熱する(竹串がスッと刺さる程度が目安)。
  3. 粗熱をとってから使いやすい大きさに切る。
  4. 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。

なお、平らにした冷凍用保存袋を金属トレーにのせてから冷凍すると、熱伝導がよく短時間で冷凍でき、よりおいしさも保ちやすくなるのでおすすめです。

マッシュして冷凍する方法

マッシュしてから冷凍する場合は、次の手順で進めます。

  1. 下準備を済ませたかぼちゃをひと口大に切る。
  2. 耐熱皿に入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで4〜5分加熱し、熱いうちにマッシャーやすりこ木・フォークなどでつぶす。
  3. マッシュしたものを使いやすい量に小分けしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。

ポタージュスープに使うなら皮を取って滑らかに、コロッケに使うなら粗めにするなど、つぶし具合を料理に合わせて調節しておくとより便利に使えます。

冷凍かぼちゃの適切な解凍方法

かぼちゃを保存袋に入れて電子レンジで温める画像

せっかく冷凍しても、解凍方法を誤ると食感や風味が損なわれてしまうことがあります。冷凍かぼちゃをおいしく食べるためのポイントを押さえておきましょう。

基本は「凍ったまま加熱調理」がおすすめ

冷凍かぼちゃは、基本的に凍ったまま加熱調理するのがおすすめです。調理前に解凍してしまうと変色が起きやすく、水分が抜けてグニュッとやわらかい食感になってしまうことがあります。

煮物・みそ汁・ポタージュスープなど水気の多い料理に使う場合は、解凍せず凍ったまま鍋に入れて加熱しましょう。そのまま使うことで水分の抜けを防ぎ、風味や栄養も逃しにくくなります。

加熱してから冷凍したかぼちゃは自然解凍OK

加熱してから冷凍したかぼちゃは、自然解凍するだけでも食べることができます。朝お弁当に凍ったまま詰めておけば、お昼には自然解凍されて箸休めとしてそのまま食べられます。

マッシュして冷凍したかぼちゃは、冷蔵庫に移して解凍すればそのままサラダやコロッケのタネとして使えます。冷凍方法に合わせた解凍のしかたを選べるのも、冷凍保存の便利なところです。

時短するなら電子レンジを活用する

厚く切ったかぼちゃを凍ったまま加熱すると時間がかかる場合や、炒め物・天ぷらなど短時間でさっと火を通したい場合は、電子レンジでの解凍がおすすめです。電子レンジの解凍機能を使うときは加熱時間を短めに設定し、水分が飛びすぎないよう様子を見ながら小刻みに解凍するのがポイントです。

冷凍かぼちゃを使ったおいしいレシピ

冷凍かぼちゃを活用して手軽に作れる、ピエトロのレシピを2品紹介します。

【マジカルサラダ】かぼちゃの和風バター醤油炒め

【マジカルサラダ】かぼちゃの和風バター醤油炒の画像

薄切りの冷凍かぼちゃを使った、バター醤油風味の炒めものです。ホクホクのかぼちゃにバターのコクが絡んだ、食べ応えのあるひと品です。

材料(2人分)

作り方

  1. 薄切りの冷凍かぼちゃを耐熱皿に入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで2〜3分加熱して解凍する。
  2. フライパンにバターを入れて熱し、かぼちゃを中火で炒める。
  3. 全体に焼き色がついたら、ドレッシングを加えてさっと炒め合わせる。
  4. 器に盛り付け、いりごまを振りかけて完成。お好みでドレッシングを追加でかけても。

ピエトロのレシピサイト「マジカルサラダ」特集レシピでは、かぼちゃの和風バター醤油炒めをはじめ、サラダづくりの悩みを解消するアイデアレシピを多数紹介しています。いつものサラダにひと工夫加えたいときは、ぜひチェックしてみてください。

>>「マジカルサラダ」特集レシピはこちら

イタリアンかぼちゃサラダ

イタリアンかぼちゃサラダの画像

マッシュした冷凍かぼちゃをたっぷり使った洋風サラダです。バジルのさわやかな香りがやみつきになる、手軽に作れておしゃれなひと皿です。

材料(2人分)

  • 冷凍かぼちゃ(粗めにマッシュしたもの)…200g(約1/6個分)
  • 卵…1個
  • たまねぎ…1/4個(50g)
  • 素焼きくるみ…15g
  • 粉チーズ…大さじ1
  • 塩…少々
  • 粗挽き黒胡椒…少々
  • おうちパスタ バジル…大さじ1.5~2

作り方

  1. 粗めにマッシュした冷凍かぼちゃをラップで包んだまま、600Wの電子レンジで1〜2分加熱して解凍する。
  2. たまねぎはスライサーで薄切りにして水にさらし、しっかり水気を切る。くるみは粗く刻み、卵は茹でる。
  3. ボウルにかぼちゃ、たまねぎ、茹で卵を入れ、卵をほぐしながら混ぜ合わせる。
  4. 粉チーズ・塩・粗挽き黒胡椒・おうちパスタを加えて良く混ぜ、塩で味を調整したら完成。

まとめ

かぼちゃは生のまま・加熱後・マッシュ後と用途に合わせた方法で冷凍することで、最長1か月おいしく保存できます。下処理の段階で種とわたをしっかり取り除き、乾燥を防ぐために、ラップと冷凍用保存袋で二重に包んで保存することがおいしさを保つポイントです。

ぜひ今回紹介した方法を参考に、かぼちゃを上手に冷凍保存して、最後までおいしく使いきりましょう。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴35年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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