薬味にしたり、煮物に入れたりと、幅広く料理に使えて便利な万能食材「生姜」。ただ、少量でも事足りるので、最後まで使いきれずに傷ませてしまった経験はありませんか。実は、生姜の保存方法を正しく知っておくだけで、鮮度や風味を保ったまま長期間おいしく楽しめます。
この記事では、生姜の保存方法と保存期間の目安を詳しく解説します。
生姜の保存方法の種類(常温・冷蔵・冷凍の選び方)

生姜の保存方法は「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の3種類があります。料理に使うタイミングや保存したい期間によって使い分けることで、生姜の新鮮さを保ちやすくなります。
どの保存方法が自分に合っているか、それぞれの選び方について解説します。
2週間以内に使うなら「常温保存」
生姜は、条件次第で常温で約2週間保存できます。
生姜は寒さや乾燥に弱く、涼しくてやや湿った環境(目安は15℃・湿度90%前後)を好むため、常温保存は室温が15℃前後で安定している時期(主に春や秋)に適しています。
一方で、夏場など室温が高い環境や、冬場の冷え込みが厳しい場所では、冷蔵保存もしくは冷凍保存に切り替えましょう。
1か月以内に使うなら「冷蔵保存」
冷蔵保存には「キッチンペーパーで包む方法」と「水に浸ける方法」の2種類があります。それぞれの保存期間の目安は次の通りです。
- キッチンペーパーで包む場合 : 1〜2週間
- 水に浸ける場合 : 2週間〜1か月
また、水分量が多く傷みやすい「新生姜」は、キッチンペーパーで包む保存方法が適しています。使い切るタイミングや生姜の種類に応じて、どちらかを選びましょう。
長期保存するなら「冷凍保存」
長期間保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。用途にあわせて3つの方法があり、それぞれの保存期間の目安は次の通りです。
- 丸ごと冷凍 : 3〜4週間
- カットして冷凍 : 1〜2か月
- すりおろして冷凍 : 1〜2か月
冷凍保存は水の入れ替えや容器の洗浄が不要で、手軽に長期保存したい場合に適しています。
用途にあわせて使いやすい状態で冷凍しておけば、解凍せずそのまま調理に使えて便利です。
生姜を常温で保存する手順・ポイント

常温保存は適切な環境と手順を守れば、約2週間の保存が可能です。常温保存の手順とポイントについて解説します。
生姜を常温保存する手順(保存期間の目安:2週間)
生姜を常温で保存するときは、新聞紙を活用します。手順は次の通りです。
- 生姜を皮つきのまま洗い、キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取る。
- 霧吹きなどで湿らせた新聞紙で生姜を包み、風通しの良い冷暗所に置く。
常温保存のポイント
洗った後はキッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ることで、傷みにくくなります。
また、生姜は乾燥にも弱いため、保存する際には新聞紙(キッチンペーパーで代用も可)を軽く湿らせてから包むのがおすすめです。1週間後を目安に交換しましょう。さらに、かごやザルに入れておくと通気性が良く、長持ちさせることができます。
常温保存期間の目安は2週間のため、使い切れない場合は早めに冷凍保存に切り替えましょう。
生姜を冷蔵で保存する手順・ポイント

冷蔵保存は「キッチンペーパーで包む方法」と「水に浸ける方法」の2種類があります。生姜が好む適温を維持できる野菜室での保存が基本で、最短1週間から最長1か月までの保存が可能です。それぞれの手順とポイントを解説します。
キッチンペーパーで包んで野菜室で保存する手順(保存期間の目安:1〜2週間)
生姜をキッチンペーパーで包み、冷蔵保存する場合の手順は次の通りです。
- 皮つきのまま生姜を洗い、水気をしっかり拭き取る。
- キッチンペーパーで包んで保存袋に入れ、野菜室で保存する。
保存袋は完全に密閉しないことが大切です。密閉すると内部に水滴が発生し、傷む原因になります。
なお、使いかけの生姜を保存する場合は、冷気が直接切り口に当たらないようラップで覆い、野菜室へ戻しましょう。
水に浸けて野菜室で保存する手順(保存目安:2週間〜1か月)
生姜を水に浸けて、野菜室で冷蔵保存する場合の手順は次の通りです。
- 皮つきのまま洗った生姜を瓶や保存容器に入れる。
- 生姜が浸る程度まで水を注ぎ、野菜室で保存する。
唐辛子を一緒に入れるとより長持ちさせることができます。
また、3〜4日に1度水を換えることで、ぬめりの発生やカビ・腐敗を防げます。使いかけの生姜を保存したいときは、断面を薄く切り落としてから水に浸しましょう。
冷蔵保存のポイント
2週間で使いきれる量であれば「キッチンペーパーで包む」方法を、鮮度と保存期間を優先したい場合は「水に浸ける」方法を選びましょう。
また、保存前に黒ずみや傷んでいる部分を取り除き、ぬめりの原因になる表面の汚れをしっかり落とすことが重要です。
生姜を冷凍で保存する手順・ポイント
冷凍保存は「丸ごと」「カット」「すりおろし」の3種類があります。正しい手順を守れば最長2か月保存でき、凍ったまま調理に使えて大変便利です。それぞれの手順とポイントを解説します。
丸ごと冷凍する手順(保存期間の目安:3〜4週間)
生姜を丸ごと冷凍保存する手順は次の通りです。
- 皮つきのまま生姜をよく洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取る。
- ラップに包んで冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかり抜いて冷凍する。
カットして冷凍する手順(保存期間の目安:1〜2か月)
生姜をカットして冷凍保存する手順は次の通りです。
- 皮つきのまま生姜を良く洗い、薄切り・千切り・みじん切りなど、使いやすい大きさにカットして水気を拭き取る。
- 小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。
すりおろして冷凍する手順(保存期間の目安:1〜2か月)
生姜をすりおろして冷凍保存する手順は次の通りです。
- 皮つきのまま生姜を良く洗い、すりおろす。
- 冷凍用保存袋に入れ、平らに薄く伸ばして空気を抜き、冷凍する。
冷凍保存のポイント
冷凍前に水気をしっかりと拭き取ることが重要です。水分が残ったまま冷凍すると霜の原因となり、品質が低下してしまいます。
カットして冷凍する場合は、薄切り・千切り・みじん切りなど、用途にあわせた大きさに切ってから冷凍しておくと調理時の下準備が省け、そのまま加熱調理に使えるので便利です。
すりおろして冷凍する方法は、必要な分だけパキッと折って使えます。加熱して使うなら凍ったまま調理し、生のおろし生姜として食べるなら自然解凍すると良いでしょう。また、製氷皿に入れて冷凍しておくと、生姜湯や生姜紅茶にそのまま入れて使えるので便利です。
まとめ
生姜の保存方法は、使う時期や量に合わせて「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の3種類から適切な方法を選びましょう。生姜は煮物・炒めもの・薬味など、さまざまな料理に欠かせない万能食材です。正しい保存方法を知り、毎日の料理に生姜を幅広く活かしてみてはいかがでしょうか。
監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)
1971年3月29日生まれ。 シェフ歴35年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。




