パスタ料理は手軽に作れるため、おうちに常備してあると便利な食材です。とはいえ、袋入りの乾燥パスタを一度に使い切るのは難しく、開封したあとはどうやって保存したらいいか悩んでしまいますよね。また、たくさん茹で過ぎてしまい、食べ切れずに余らせてしまったという経験はありませんか?
パスタの保存状態によっては、カビの発生や劣化につながってしまうことも。この記事では、おいしさを長持ちさせる乾燥パスタの保存方法と、茹でたあとに余ってしまったパスタの保存のコツについて、パスタ専門店のピエトロがご紹介します。
【乾燥パスタ】保存方法とポイント
乾燥パスタは長期間保存できるため、常備しているご家庭も多いでしょう。ですが、間違った方法で保存していると、風味が落ちたりカビが生えたりしてしまうため注意が必要です。ここでは、乾燥パスタの保存方法と保存するときのポイントを解説していきます。
直射日光と湿気はNG
日持ちするため丈夫に思われる乾燥パスタですが、実は太陽の光や湿気に弱い食材。日光が当たる場所や湿気の多い場所での保存はおすすめできません。キッチンの窓際や高温になりやすいコンロ周り、湿度の高いシンクの下などにパスタを置いている場合は、直射日光が当たらない涼しい場所に移動しましょう。
特に、乾燥パスタは太陽の光に弱い性質があります。紫外線を浴びるとパスタのたんぱく質が変性し、変色してしまったり風味が落ちたりするため、直射日光を避けて保存することが大切です。
また、湿気の多い場所に置くと、パスタが湿気を吸収してヒビ割れやカビの発生につながってしまいます。意外に盲点なのが、調理中に濡れた手でパスタを触ってしまうこと。これも品質の劣化につながるため注意しましょう。
密閉容器に入れて常温保存がベスト
パスタの袋を開封後、テープやクリップでしっかりと密閉したつもりでも、小さな隙間から虫が侵入してしまう可能性もあります。
虫の侵入を避けるために冷蔵庫で保存すると、袋に結露が生じたりほかの食材の水分が入ってしまったりする場合もあるため、開封後のパスタは常温で保存しましょう。
湿気や虫が入ってしまわないように、専用のパスタケースや密閉できるフタ付きの保存容器、チャック付き保存袋などに移し替えておくと安心ですね。
【茹でたパスタ】保存方法とポイント
パスタを一度に茹で過ぎてしまい、余らせてしまった経験はありませんか?いったん茹でたパスタは保存できないと思われがちですが、コツを押さえて保存すれば、次の日でもおいしく食べることができます。
もちろん、一番おいしいのは茹でたてのタイミングなので、毎回必要な分だけ茹でるのがベスト。それでもたくさん茹でて余ってしまったときに使える、茹でたあとのパスタの保存方法とポイントをご紹介していきます。
冷蔵保存する場合
翌日にすぐ食べる場合は、冷蔵保存がおすすめです。
まずは茹でたパスタを流水で締めて、しっかりと水気を切ります。
その後、1食分(約200g)ずつ保存容器に分けて冷蔵庫で保存しましょう。流水でしっかり締め、1食分ずつ小分けにして保存するのがおいしさを保つポイントです。
ラップでの保存は次に温める時にムラが出やすいので、保存容器を使うのがおすすめ。
また、1~2食程度であれば水気を切ったあとそのまま保存できますが、もっとたくさんの量を保存するときや、茹でてから時間が経ってしまったパスタを保存するときは、パスタ同士がくっついてしまわないよう全体にオイルを絡めてから保存容器に入れましょう。
冷凍保存する場合
日をあけて食べる場合は、冷凍保存がおすすめです。冷凍保存をする場合でも、冷蔵保存のときと同じ手順でポイントを押さえるとおいしさを保つことができます。流水でパスタを締めてよく水気を切り、冷凍可能な保存容器に1食分ずつ分けて保存しましょう。
保存期間と温め方
茹でたあとのパスタの保存期間はあくまでも目安なので、できるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。食べる際は必ず見た目や臭いをチェックして、異変があれば口にしないようにしましょう。ここでは、保存方法別にパスタをおいしく食べられる期間と温め方をご紹介します。
冷蔵保存は基本的に翌日まで
冷蔵保存したパスタの保存期間の目安は1日程度です。日が経つにつれて口当たりが悪くなってしまうので、早めに食べることをおすすめします。ただし、食感が気にならない場合は、2~3日程度を目安に食べても問題ありません。
冷蔵保存したパスタを温めるときは、加熱前に1食分当たり大さじ1の水をまわしかけて、600Wの電子レンジで2分加熱してください。
冷凍保存は1ヶ月を目安に
冷凍保存したパスタの保存期間の目安は1ヶ月程度です。それ以上経過するとパスタが冷凍焼けを起こし、変色やパサつきがみられるようになります。冷凍焼けを起こしたパスタは、加熱しても一部が白くて硬いままの状態で、おいしく食べられなくなってしまうので注意が必要です。
冷凍保存したパスタを温めるときは、加熱前に1食分当たり大さじ1の水をまわしかけて、600Wの電子レンジで4分加熱してください。
便利でおいしいおすすめパスタをご紹介
パスタの保存方法も意識しながら、専門店のこだわりの麺を使ってみるとさらにおいしくパスタを楽しむことができます。ここからは、パスタ専門店のピエトロがおすすめするパスタを2つご紹介します。
ピエトロ AGNESI(アネージ) スパゲティ 1.7mm
「ピエトロ AGNESI スパゲティ 1.7mm」は、家庭で使いやすい乾麺タイプのスパゲティです。賞味期限は製造日から3年あり、長期間保存できます。
また「ピエトロ AGNESI スパゲティ 1.7mm」は、ピエトロのレストランでも長年お客様にお出ししているのと同じ麺で、最高の食感とされる「アルデンテ」の状態が長く続き、弾むようなコシとのどごしを楽しめるのが特長です。イタリア各地から集められた14品種のデュラム小麦をブレンドしているこだわりのパスタを、ぜひ一度試してみてくださいね。
ピエトロ 冷凍スパゲティ1.7mm
できるだけ時短しながらパスタを楽しみたいという方は「ピエトロ 冷凍スパゲティ1.7mm」がおすすめです。パスタを茹でる必要がなく、電子レンジで温めるだけで手軽においしいパスタが味わえます。
賞味期限も製造日から18ヶ月と長く持つので、常備しておけば食べたいときにサッと作れて便利。3食セットでひとつずつ個包装になっていて、冷凍庫に入れておくだけなので保存の手間もかかりません。必要な分だけ冷凍庫から取り出して、お好みのパスタソースと絡めて本格的なパスタをお楽しみください。
まとめ
乾燥パスタを保存するときは、直射日光と湿気を避けることが大切です。開封後もパスタが劣化しないように、できるだけ密閉容器に入れて常温保存をしましょう。適切な方法で保存するとパスタのおいしさを維持することができます。
また、茹でたあとに余ってしまったパスタを保存する場合は、1食分ずつ小分けにしてから冷蔵保存か冷凍保存をすると、翌日以降もおいしく食べられますよ。
今回ご紹介した保存方法のポイントを押さえて、さらにおいしくパスタを楽しんでみてくださいね。
監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)
1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。