冷凍ブロッコリーの解凍方法とは?3つの方法とおいしく食べるためのレシピを紹介

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野菜のなかでも栄養価の高さはトップクラスともいわれているブロッコリー。毎日手軽に食べるために、市販の冷凍ブロッコリーを常備している方も多いのではないでしょうか。解凍すると水っぽくなりがちなのが難点ですが、ポイントを押さえて解凍すれば食感を保ったままおいしく食べられます。今回は、冷凍ブロッコリーの適切な解凍方法と、ブロッコリーを使ったおすすめレシピを4つ紹介します。

ブロッコリーの基本的な解凍方法3つ

冷凍ブロッコリーを電子レンジに入れる画像

最近は自然解凍できる冷凍ブロッコリーも多く販売されていますが、「自然解凍」と記載のない商品は、必ず一度加熱する必要があります。

ここでは、冷凍ブロッコリーの基本的な解凍方法を3つ紹介します。

茹でて解凍する

1つ目は、茹でて解凍する方法です。やわらかめの仕上がりですが、自然解凍よりも水っぽくなるのを抑えられます。ただし、水溶性のビタミンCや葉酸・カリウムといった栄養素が茹で汁に流れ出てしまうので、茹で汁も捨てずにスープや野菜だしとして料理に利用すると無駄がないでしょう。

【解凍の手順】

  1. 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら凍ったままの冷凍ブロッコリーを入れる。
  2. 冷凍ブロッコリー100gにつき1~2分ほど茹でる。

フライパンで蒸し焼きにして解凍する

2つ目は、フライパンで蒸し焼きにして解凍する方法です。適度に水分を保ったまま解凍できるので、茎のシャキッと感をキープしつつ、房はホクホクした状態に仕上がります。

余分な水分が飛ぶため、ベチャッとせずブロッコリーの旨みをしっかり感じられます。あえて焼き目を付けると、いっそう香ばしく味わえますよ。

【解凍の手順】

  1. フライパンに凍ったままの冷凍ブロッコリーと少量の水(冷凍ブロッコリー100gに水大さじ1が目安)を入れる。
  2. 蓋をして中火で2分ほど蒸し焼きにし、蓋を外して水気が飛ぶまで1分ほど加熱する。

電子レンジで解凍する

3つ目は、電子レンジで解凍する方法です。パサパサにならないように水を加えたうえで、ラップをかけて蒸すように加熱するので、食感良く仕上がります。加熱し過ぎると柔らかくなり過ぎたり、反対にパサついてしまったりするので気を付けましょう。

ブロッコリーは細い部分や分厚い部分があるので、加熱ムラが起こりやすい食材です。電子レンジのマイクロ波は細い部分に集中する性質があり、場合によっては細い部分が焦げてしまうこともあるため注意しましょう(エッジランナウェイ現象)。

また、冷凍ブロッコリーの量が少ないと焦げやすいため、電子レンジを使った方法は100g以上の量を解凍する場合に適しています。

【解凍の手順】

  1. 凍ったままのブロッコリーを深さのある耐熱容器に入れ、少量の水(冷凍ブロッコリー200gに対し、水大さじ2)を加えてふんわりとラップする。
  2. 1を600Wの電子レンジで2分を目安に加熱する。

手順1で冷凍ブロッコリーをキッチンペーパー(電子レンジ対応のもの)で包むようにすると、余分な水分が吸い取られて、さらに食感をキープできますよ。

料理に入れるときは解凍しなくても良い

保存袋に入れたブロッコリーの画像

冷凍ブロッコリーをおいしく食べるにはコツがあります。サラダや和え物として食べる場合は、上記で紹介した方法のいずれかで解凍するのがおすすめです。

一方で、スープや炒めものといった加熱調理では、凍ったまま料理に使えます。ちなみに、市販の冷凍ブロッコリーは生鮮品を調理する場合の70~80%ほどの加熱処理がされているので、加熱時間は生野菜の20~30%の時間で十分です。

冷凍ブロッコリーを活用できるレシピ

冷凍ブロッコリーは時短に役立つだけでなく、季節を問わず価格が安定しているのも嬉しいポイントです。上手に活用して、おうちごはんをお得に充実させましょう。

ここでは、ピエトロのパスタソースやドレッシングを使った、簡単に作れる冷凍ブロッコリーのアレンジレシピを4つ紹介します。

ソーセージとブロッコリーのごま醤油パスタ

ソーセージとブロッコリーのごま醤油パスタの画像

ガーリックの香りが食欲をそそる和風仕立てのパスタです。手軽な材料で、彩りよくあっという間に作れるので、ランチにもピッタリです。

材料(1人分)

作り方

  1. ソーセージは縦に4等分に切り、ミニトマトはへたをとる。
  2. スパゲティは、表示時間通りに茹でる。
  3. フライパンでソーセージをこんがりするまで炒め、茹でたスパゲティと凍ったままの冷凍ブロッコリー・茹で汁をお玉一杯(約50cc)・ミニトマト・ おうちパスタ ごま醤油ガーリックを加え、炒め合わせる。
  4. 器に盛り付ける。

ブロッコリーのシチリア風パン粉

ブロッコリーのシチリア風パン粉の画像

ガーリックと唐辛子の辛みが効いたカリカリパン粉がアクセントのオシャレな一皿です。冷凍ブロッコリーは、フライパンで蒸し焼きにして、少し焼き目を付けると香ばしさが増します。

材料(2人分)

作り方

  1. パン粉とおうちパスタ 大さじ1をよく合わせ、フライパンでカリカリになるまで弱火で炒り、冷ます。
  2. 冷凍ブロッコリーを上記で紹介したいずれかの方法で解凍する。(フライパンでの解凍がおすすめ)
  3. 2の余分な水分をとって、おうちパスタ 大さじ1を絡める。
  4. お皿に盛り、1をかける。

ブロッコリーと白身魚のホットサラダ

ブロッコリーと白身魚のホットサラダの画像

包丁要らずで、盛り付けたら電子レンジで加熱してあっという間に完成するヘルシーでボリューミーな一品です。

材料(2人分)

作り方

  1. 魚に塩こしょうをする。
  2. 耐熱容器に1と凍ったままの冷凍ブロッコリーを入れて、ラップをしてレンジで加熱する(目安:600Wで3分)。
  3. ドレッシングをかける。

ブロッコリーとベーコンのあったかサラダ

ブロッコリーとベーコンのあったかサラダの画像

野菜とタンパク質が一度に摂取できる、時短でお手軽なレシピです。忙しい朝でもささっと作れておすすめですよ。

材料(2人分)

作り方

  1. ベーコンは食べやすい大きさに切る。
  2. 1と冷凍ブロッコリーを耐熱皿に入れ、ラップをしてレンジで加熱する(目安:500Wで2分)。
  3. 温かいうちにドレッシングをかける。お好みで、ピンクペッパーをちらす。

まとめ

今回は、市販の冷凍ブロッコリーの解凍方法について紹介しました。生鮮品のブロッコリーでも冷凍保存が可能です。生のまま冷凍した場合は、1~2週間以内で使い切りましょう。

加熱してから冷凍保存する場合は、硬めに塩茹でして、粗熱と水気を取ってから保存袋に入れて冷凍すると1か月ほど日持ちします。便利な冷凍ブロッコリーを上手に解凍して、おいしく食卓に活用しましょう。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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