「しめじをたくさん買ったものの、一度には使い切れない……」。そんなとき、保存方法や賞味期限が気になりますよね。しめじは傷みやすい食材ですが、保存方法によっては鮮度を保ちながら日持ちさせることが可能です。今回は、しめじの賞味期限の目安、冷蔵や冷凍の適切な保存方法、さらに鮮度をキープするためのコツを紹介します。
しめじの賞味期限の目安
しめじの賞味期限の目安は、保存方法や環境により異なります。常温保存では1~2日で傷んでしまうため、冷蔵保存が基本です。
スーパーなどの店頭でも見かける主なしめじ5種類(ぶなしめじ、本しめじ、ひらたけしめじ、カットぶなしめじ、はたけしめじ)について、冷蔵保存した場合の賞味期限の目安を紹介します。
【しめじの冷蔵保存時の賞味期限の目安】
種類 | 賞味期限の目安 |
---|---|
ぶなしめじ | 約10日 |
本しめじ | 約1週間 |
ひらたけしめじ | 2~3日 |
カットぶなしめじ | 5日 |
はたけしめじ | 約3日 |
しめじを保存するときの基本
きのこ料理を楽しむには、保存方法や扱い方が大切です。しめじはデリケートな食材なので、鮮度や風味を保つための2つの基本をおさえておきましょう。
しめじを水洗いしない
きのこ類を洗うと、水っぽくなったり、旨みや風味が流れ出てしまったりするため、洗わずそのまま使いましょう。しめじに限らずきのこ類の多くは屋内で栽培されており、農薬も使用していないものがほとんどなので洗わずに調理できます。
汚れが気になる方は、固く絞ったふきんやキッチンペーパーで軽く拭くのがおすすめです。
湿気に気を付ける
しめじをはじめとしたきのこ類全般は、湿気を避けて保存しましょう。高温多湿な夏場は特に傷みやすくなります。水分が付くと劣化が早まるため、水気をしっかりと拭き取って保存するのが長持ちさせるポイントです。
しめじの保存方法
しめじをおいしく食べるには、保存したい期間や調理法に合わせて、冷蔵や冷凍など保存方法を使い分けるのがポイントです。すぐに使う場合と長期保存したい場合、それぞれの適切な保存方法を確認しておきましょう。
すぐに使う場合は「冷蔵保存」
しめじは、すぐに使う場合やストックとして保管しないときは「冷蔵保存」がおすすめです。本来の食感や風味が楽しめるので、ホットサラダやグリルといったシンプルな料理に適しています。スーパーにもよく並んでいるぶなしめじなら、冷蔵保存で10日ほど保存可能です。
ただし、買ってきたパッケージのまま保存すると水分が付いて傷みやすくなるので、次の方法で湿気や水分の付着を軽減しましょう。
【しめじの冷蔵保存方法】
- しめじをパッケージから出して、石づきも残したまま丸ごとキッチンペーパーで包む。
- ジップ付きの保存袋に入れ、冷蔵庫に保存する。
長期保存したい場合は「冷凍保存」
しめじを長期保存したいときは「冷凍保存」が適しています。ぶなしめじなら冷凍保存で約1か月間保存可能です。
さらに、冷凍するとしめじの細胞壁が壊れ、旨み成分が外へ出やすくなるため、旨みがより強く感じられるメリットもあります。冷蔵保存と比べて食感が柔らかく変化するのでスープや煮込み料理に使うのがおすすめです。
【しめじの冷凍保存方法】
- しめじの石づきを切り落とす。※水で洗わないよう要注意。
- 用途に合った大きさで小房に分ける。
- ジップ付きの保存袋に入れ、袋内部の空気を抜いてから冷凍庫に保存する。
しめじを冷凍する際のポイントについては、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「しめじを冷凍する方法は?冷凍するメリットや、冷凍するときのポイントも紹介」
しめじを使ったレシピ
しめじの風味を活かした、簡単でおいしいレシピを3つ紹介します。ピエトロのパスタソースやドレッシングを使うため、味付けを失敗する心配も無く、料理初心者の方でもおいしく作れます。ヘルシーで旨みたっぷりのホットサラダや、炊き込みご飯、きのこをたっぷり使用した贅沢サラダまで、食卓が華やぐアイデア満載です。
ぶなしめじと鶏肉のホットサラダ
味付けはパスタソースにお任せ!旨み豊かな鶏肉とぶなしめじを、ペペロンチーノ風味でさっぱり仕上げる一品です。しめじ本来の食感を活かすため、買ってきたばかりのしめじを使うのがおすすめです。
材料(2人分)
- ぶなしめじ…1袋
- 鶏肉…100g
- おうちパスタ ペペロンチーノ…大さじ4
- パセリ…適量
作り方
- ぶなしめじは石づきをとってほぐし、鶏肉はひと口大に切る。
- フライパンで1を炒め、おうちパスタで味付けする。
ぶなしめじとサバ缶の炊き込みご飯
忙しい日にぴったりな、簡単炊き込みご飯のレシピです。さば缶の旨みとぶなしめじの香りがご飯に染み渡り、ごま醤油ガーリックの風味がアクセントに。青しそを添えると爽やかさが加わりますよ。旨みが強い冷凍保存したぶなしめじを使うのもおすすめです。
材料(2人分)
- 米…2合
- ぶなしめじ…2パック
- さば水煮缶…1缶
- 青しそ(お好みで)…適量
- おうちパスタ ごま醤油ガーリック(炊き込み用)…大さじ5
- おうちパスタ ごま醤油ガーリック(仕上げ用)…大さじ1
作り方
- 炊飯器に洗った米、おうちパスタとさば水煮缶(汁)を加えてまぜる。その上にぶなしめじとほぐしたさば水煮缶(身)を入れ、通常通りに炊く。
- 炊きあがったら全体をほぐし、仕上げ用のおうちパスタを加えまぜあわせる。お好みで粗切りにした青しそを散らす。
【マジカルレシピ】きのこ香る秋サラダ
きのこの風味をたっぷり楽しめるサラダです。バターの香りと濃厚なごまドレッシングが、きのこの旨みを引き立てます。食感を活かしたいので、買ってきてすぐの、または冷蔵保存したぶなしめじを使うのがおすすめです。
材料(2人分)
- エリンギ…1本(70g)
- ぶなしめじ…1パック(120g)
- まいたけ…1パック(70g)
- バター…15g
- 粗びき黒こしょう…少々
- レタス…100g
- 粉チーズ…適量
- ピエトロドレッシング 焙煎香りごま…大さじ2
作り方
- エリンギとまいたけは手で割いて小さくほぐす。ぶなしめじは石づきを切り落とし、小房に分ける。
- フライパンにバターを熱して1を中火で炒める。ドレッシングを加えて炒め合わせ、粗びき黒こしょうで味を調える。
- 器にちぎったレタスを敷き、2を盛りつけ、粉チーズをかける。
ピエトロのレシピサイトでは、きのこ香る秋サラダのほか、サラダづくりの「困った」をマジカルに解決するさまざまなレシピを紹介しているので、ぜひ覗いてみてください。
まとめ
しめじは保存方法次第で賞味期限を延ばし、おいしさを保つことができます。冷蔵保存ではぶなしめじで約10日が目安ですが、冷凍保存すると約1か月間の長期保存も可能です。
保存の際は、湿気や水分に注意することが鮮度キープにつながります。用途に合わせた保存方法と調理で、しめじを最後までおいしく楽しみましょう。
監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)
1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。