きゅうりの正しい保存方法!長持ちする冷蔵・冷凍保存の仕方とは

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きゅうりはサラダや酢の物、浅漬けなど、あと一品ほしいときに活躍する便利な食材なので、たくさんストックしておきたいと考える方も多いでしょう。しかし、水分が多く、すぐに傷んでしまうイメージがありますよね。

そこで今回は、きゅうりを長持ちさせるポイントや保存方法について紹介します。

きゅうりを保存する前の準備

きゅうりを手に取る画像

きゅうりを長く保存したいときは、お買い物の段階からなるべく新鮮なきゅうりを選びましょう。

もし、きゅうりの鮮度が落ちてしまっている場合は、適切に保存したとしても早めに使い切ることが大切です。ここでは、新鮮なきゅうりの見分け方を紹介します。

・イボの状態を観察する
きゅうりのイボが尖って、チクチクしているものは新鮮である証拠です。

一方、表面のイボが丸くなり、あまり出っ張っていないものは収穫してから時間が経ち、水分が抜けてしまっています。

ただし、最近はイボのない品種もあるため、他のポイントも観察しながら新鮮なきゅうりを見分けるようにしましょう。

・きゅうりのハリとツヤを確認する
きゅうりの全体がしっかりと弾力があり、重量感やハリがあるものなら新鮮なきゅうりといえます。

一方、両端がやわらかくなっていたり、シワシワになっていたりする場合は水分が抜けており、鮮度が落ちているといえるでしょう。

・きゅうりの色を確認する
濃く鮮やかな緑色のきゅうりは鮮度が良く、日光をたっぷり浴びて育った証拠です。

一方、きゅうりは成熟が進むと色が薄れ、緑から黄色へ変わり、味が落ちていきます。黄色や黄緑色になった部分があれば、収穫してから時間が経っているといえるでしょう。

・きゅうりの太さを比べる
きゅうりの水分量が均一になっている場合、太さも均一であるのが一般的です。個体差で多少曲がってしまったものでも、全体の太さが均一であれば、水分量をバランス良く保てているおいしいきゅうりといえます。

一方で、太さが均一でなく先端が細くなっているものは、水分量にムラがある場合や、収穫から時間が経ち水分が抜けてしまっている可能性があります。

きゅうりの基本的な保存方法

きゅうりを手に取る画像

みずみずしいきゅうりを長くおいしく保存するためには、乾燥や水分、温度に注意する必要があります。

ここでは、きゅうりの基本的な保存方法を紹介します。

【春・夏・秋】冷蔵庫の野菜室で保存する

春から秋にかけては、日中の気温差が大きいため、基本的には冷蔵庫の野菜室できゅうりを保存しましょう。

きゅうりが低温障害を起こしてしまわないよう、冷蔵室ではなく野菜室で保存することが重要です。

野菜室で保存する際の手順は次の通りです。

  1. きゅうりを洗い、水気を拭き取る
  2. 1本ずつキッチンペーパーで包む
  3. ポリ袋に入れる(口は閉じない)
  4. へたを上にして立て、冷蔵庫の野菜室で保存する

水分の多いきゅうりは乾燥を好みませんが、湿気があるのもNGです。水気が付いたまま保存すると傷みやすくなります。必ず拭き取って、キッチンペーパーや新聞紙などで包みましょう。

また、ポリ袋の口を閉じて湿気がこもってしまうと、傷むスピードが速くなります。口を開けたまま野菜室に入れましょう。

立てて保存する理由は、きゅうりが育った環境と同じ形にするためです。この方法なら、新鮮なきゅうりであればおよそ1週間程度は保存できます。

【冬】冷暗所で保存する

きゅうりを保存するときの適温は10~13℃といわれています。そのため、冬は冷暗所で保存するのがおすすめです。

冷暗所で保存する手順は次の通りです。

  1. きゅうりを洗い、水気を拭き取る
  2. 1本ずつキッチンペーパーで包む
  3. ポリ袋に入れる(口は閉じない)
  4. へたを上にして立て、冷暗所で保存する

立てた状態で保存するには、牛乳パックや空きビンなどに挿して保存すると便利です。この保存方法でおよそ1週間は保存できます。

きゅうりの冷凍保存の方法

きゅうりは寒さに弱い食材ですが、冷凍では低温障害を起こさずに長期保存することが可能です。

ただし、生の状態のときのようなシャキッとした食感は失われてしまうため、使いたい料理にあわせて活用するようにしましょう。

ここでは、輪切りにして冷凍保存する方法と、丸ごと冷凍保存する方法について、それぞれ手順を紹介します。

輪切りにして冷凍保存する

スライスして冷凍保存しておけば、使いたいときにサッと使うことができるので便利です。この方法なら2~3週間程度保存できます。

具体的な手順は次の通りです。

  1. きゅうりを水洗いして好みの厚さにスライスする
  2. スライスしたきゅうりを塩もみし、なじんだら水気を絞る
  3. 1度に使う量をラップに包み、小分けにする
  4. ジッパー付きの保存袋に入れ、冷凍保存する

塩もみ用の塩は、きゅうり1本につきひとつまみを目安に使いましょう。

また、ラップに包むときは、なるべく平らになるように包めば、冷凍庫を圧迫しません。

調理の際は自然解凍してから使いましょう。ポテトサラダや和え物などに活用するのがおすすめです。

まるごと冷凍保存する

スライスして冷凍すると使うときに下処理が要らず便利ですが、もちろん丸ごとでも冷凍できます。まるごと冷凍した場合も、2~3週間は保存可能です。

具体的な手順は次の通りです。

  1. きゅうりを洗ってキッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取る
  2. 1本ずつラップでぴったり包む
  3. 冷凍用の保存袋に入れる
  4. 冷凍庫に保存する

使うときは、5分程度常温で置いておくと包丁で切れるようになります。

また、冷凍したきゅうりは、スライスして絞れば、塩もみしたような状態になって料理に使いやすくなります。

余ったきゅうりの保存方法

きゅうりで料理している様子の画像

ここでは、使いかけの余ったきゅうりの保存方法について解説します。

ラップに包んで野菜室で保存

使いかけのきゅうりは、乾燥に気を付けながら野菜室で保存するのがおすすめです。

具体的な保存の手順は次の通りです。

  1. きゅうりの水分を拭き取ってキッチンペーパーで包む
  2. キッチンペーパーの上からラップで包む
  3. 冷蔵庫の野菜室に保存する

この方法で保存すれば、新鮮なものであれば3~4日は保存可能です。

甘酢漬けにして保存

簡単な作り置きおかずにして保存するのもおすすめです。甘酢漬けにすれば1~2週間程度は冷蔵庫で保存できます。

箸休めとして食べたり、サラダのトッピングにしたりと用途もさまざまです。甘酢漬けのレシピを紹介します。

材料

  • きゅうり…2本分

調味料

  • 酢…大さじ6
  • 砂糖…大さじ2
  • 塩…小さじ1/2
  • 鷹の爪…1本

作り方

  1. きゅうりに分量外の塩を塗りこんで板ずりする。
  2. 塩を洗い流し、1.5cm幅にスライスする。
  3. ポリ袋にスライスしたきゅうりと調味料を入れる。
  4. 空気を抜いて密閉する。
  5. 冷蔵庫で一晩寝かせる。

調味料の分量はお好みで調整しても良いでしょう。

鷹の爪を入れるのは、抗菌や殺菌のためなので、切らずに入れるのが一般的です。もし辛いものが好きなら、輪切りにして入れてもおいしくいただけます。

ピクルスにして冷蔵庫で保存

ピクルスも常備菜として役に立つのでおすすめです。ピクルスにしておけば冷蔵庫で1週間程度保存できます。

ここでは、ドレッシングで簡単にできる、カリカリきゅうりピクルスのレシピを紹介します。

材料

作り方

  1. きゅうりを一口大にカットする。
  2. 保存容器もしくはジップ付きの袋にドレッシングときゅうりを入れる。
  3. ドレッシングを全体に行き渡らせ、30分ほど浸したままにする。

ピクルスを食べきらずに保存する場合は、水分を捨てずに漬けた状態で冷蔵庫に保存しましょう。

きゅうりだけでも十分においしいですが、にんじんやセロリ、大根など好きな野菜と合わせて浸けると、さらに彩りの良いおかずになります。

まとめ

きゅうりは、買ったら早めに食べきらなければならないイメージがありますが、保存方法を工夫すればおいしく食べられる期間を延ばすことができます。

たくさん買って余ってしまったきゅうりは、冷蔵や冷凍で適切に保存して楽しみましょう。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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