【豚肉】部位の特徴を解説!部位ごとにおすすめのレシピも紹介

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豚肉にはロースやヒレ、ばらなどさまざまな部位がありますが、違いがよく分からないという方もいるでしょう。それぞれの部位の特徴や適した調理法を知っておくと、豚肉本来の味わいや旨みを料理に活かしやすくなります。

今回は、豚肉の部位ごとの栄養素や特徴、おすすめのレシピを紹介します。

豚肉の部位別の栄養素

豚肉の画像

豚肉は部位によってカロリーやたんぱく質、脂質などの含有量が大きく異なります。

豚肉の主な部位である肩・肩ロース・ロース・ヒレ・ばら・ももの栄養素は次の通りです。

<豚肉肩(脂身つき)100gあたりに含まれる主な栄養素>

カロリー 201kcal
たんぱく質 18.5g
脂質 14.6g
0.5mg
亜鉛 2.7mg
ビタミンB1 0.66mg

<豚肉肩ロース(脂身つき)100gあたりに含まれる主な栄養素>

カロリー 237kcal
たんぱく質 17.1g
脂質 19.2g
0.6mg
亜鉛 2.7mg
ビタミンB1 0.63mg

<豚肉ロース(脂身つき)100gあたりに含まれる主な栄養素>

カロリー 248kcal
たんぱく質 19.3g
脂質 19.2g
0.3mg
亜鉛 1.6mg
ビタミンB1 0.69mg

<豚肉ヒレ(赤肉)100gあたりに含まれる主な栄養素>

カロリー 118kcal
たんぱく質 22.2g
脂質 3.7g
0.9mg
亜鉛 2.2mg
ビタミンB1 1.32mg

<豚肉ばら(脂身つき)100gあたりに含まれる主な栄養素>

カロリー 366kcal
たんぱく質 14.4g
脂質 35.4g
0.6mg
亜鉛 1.8mg
ビタミンB1 0.51mg

<豚肉もも(脂身つき)100gあたりに含まれる主な栄養素>

カロリー 171kcal
たんぱく質 20.5g
脂質 10.2g
0.7mg
亜鉛 2.0mg
ビタミンB1 0.90mg

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

次項では豚肉の部位ごとの詳しい特徴やおすすめの料理を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

豚肉の部位別の特徴とおすすめ料理

豚肉料理の画像

豚肉は部位によって栄養素が異なるだけでなく、やわらかさや味わい、脂身の入り具合もさまざまです。

ここで紹介する部位ごとの特徴や相性の良い料理を参考に使い分け、豚肉をよりおいしく楽しみましょう。

肩|赤身が多く身が締まっている

肩はよく動かす部位のため肉のきめがやや粗く、他の部位に比べて少し硬いのが特徴です。

赤身が多いですが脂肪も少し含まれており、長時間煮込むと旨みが出ておいしくなります。シチューやスープなどの煮込み料理におすすめです。

肩ロース|コクのある濃厚な味

肩ロースは赤身のなかに脂肪が粗く混ざっており、コクのある濃厚な味わいがあります。

光沢のある赤身が美しく、ひき肉や角切り、薄切りなどさまざまな形に加工されます。煮ても焼いてもおいしく、カレーや生姜焼き、酢豚、焼き豚など幅広い料理にぴったりです。

ロース|ヒレと並ぶ最上の部位

ロースは肉のきめが細かく、やわらかいのが特徴です。適度にのった脂肪には旨みがあり、ヒレと並ぶ最上の部位です。

とんかつやポークソテー、すき焼きなどの料理と相性が良く、調理前に肉たたきや空き瓶などで軽くたたいておくと、よりやわらかく仕上がります。

ヒレ|1頭から少ししかとれない最上部位

きめ細かくやわらかいヒレは、1頭から少量しかとれない最上部位です。脂肪分が少なく低カロリーでありながら、ビタミンB1を豊富に含みます。

あっさりとした味わいで煮込み料理には向いていませんが、とんかつやローストポークなどに使うと豚肉本来の旨みが引き立ちます。

ばら|脂身と赤身のバランスが良い部位

ばらは赤身と脂身が層になっており、やわらかい肉質が特徴です。

骨付きはスペアリブと呼ばれ、骨の周りのお肉は特に濃厚な旨みがあります。長時間加熱してもパサつかずジューシーな味わいが楽しめるため、角煮やシチュー、豚汁などの煮込み料理におすすめです。

もも|ボンレスハムにも使われる赤身の多い部位

ももは筋肉の多い赤身肉で、全体的に脂肪が少なくカロリーが低いのが特徴です。

肉質はきめ細やかでやわらかく、ボンレスハムにも使用されています。酢豚やローストポーク、焼き肉など、ジャンル問わず幅広い料理に適しています。

豚肉の部位の旨みを引き出すレシピ3選

豚肉料理の画像

料理によって豚肉の部位を使い分けることで、おいしさがグンとアップします。

ここでは、おすすめの豚肉料理を部位ごとに3つ紹介します。

【豚肩ロース】パイナップルジンジャーポーク

パイナップルジンジャーポークの画像

材料(2人分)

下準備

  1. パイナップルは1cm角、生姜は皮をむきみじん切りにし、ビニール袋に豚肉・パイナップル・生姜・ピエトロドレッシングを入れてよく揉み、約1時間漬け込んでおく。

作り方

  1. 下準備した材料を、汁ごと炊飯器に入れて炊く。
  2. 炊き終わったら、炊飯器から豚肉を取り出して薄く切り、余分な脂をすくい取る。
  3. 残りのソースを鍋で煮詰め、薄切りにした豚肉にかける。

【豚ばら】さわやか 豚ばら角煮大根

さわやか 豚ばら角煮大根の画像

材料(2人分)

下準備

  1. 2cmの厚さに切った豚ばら肉、ドレッシング(60ml)、マーマレード、皮をむいたにんにくを密封袋に入れてよく揉み、冷蔵庫で2時間ほど置いて味をなじませる。

作り方

  1. 大根は皮をむいて2㎝の厚さに切り、レンジでやわらかくなるまで加熱する。
  2. 冷蔵庫で冷やした豚ばら肉を漬け汁ごと鍋に入れ、1と残り(150ml)のドレッシング、白ワインを加えて強火で煮る。
  3. 煮立ったら弱火にし、ひと口大に切った厚揚げを入れて約25分煮込む(煮汁が1/3ほどになり、とろみが出るまで煮込む)。

【豚ロース】野菜たっぷり豚丼

野菜たっぷり豚丼の画像

材料(2人分)

作り方

  1. ピーマンは種をとり等分に切り、たまねぎはくし切りにする。
  2. フライパンに豚ロースを入れて炒め、たまねぎ、ピーマンを加えてさらに炒める。
  3. 火が通ったらおうちパスタで味つけする。
  4. 温かいごはんに3をのせる。

まとめ

豚肉は部位によって栄養素や肉質、脂身の入り具合などが異なります。豚肉の部位ごとの特徴を知っておけば、作りたい料理に合う部位を選びやすくなり、スーパーのお買い物でも悩む必要がありません。

今回紹介したレシピも参考に、豚肉をよりおいしく楽しんでみてくださいね。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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