シャインマスカットを買ったあと、「どうやって保存すれば良いのだろう?」と思ったことはありませんか。実は、保存前のちょっとしたコツを守るだけで、おいしさをぐっと長持ちさせることができます。
今回は、シャインマスカットの冷蔵・常温・冷凍それぞれの保存方法と日持ち期間について、ポイントをおさえながら分かりやすく解説します。
シャインマスカットを保存するときの基本

まずは、シャインマスカットをおいしく長持ちさせるための、5つの必須ポイントを解説します。
房のままにしない
シャインマスカットを房のままにしておくと乾燥が進みやすく、せっかくの実がしわしわになってしまいます。
房からひと粒ずつ切り離して保存することで、中心の太い枝から水分が蒸発してしまうのを防ぎ、シャインマスカットのみずみずしい味わいを長くキープすることができます。
少し手間かもしれませんが、味わいや保存期間に差が出るためぜひ実践してみてください。
手でちぎらない
房から実を取り外すときは、手でちぎらずにキッチンばさみを使いましょう。枝を少しだけ残して切るのがポイントです。手でちぎると実の付け根に穴が開いてしまい、そこから乾燥・変色・傷みが進みやすくなるからです。
なお、穴が開いた実は傷みやすいため、先に取り除いて食べてしまうのがおすすめです。
食べる前まで洗わない
シャインマスカットの皮の表面についている白い粉のような「ブルーム(果粉)」は、実を乾燥・病気・害虫から守る天然成分です。水で洗い流してしまうとブルームが落ち、鮮度が下がってしまいます。
そのため、保存するときは洗わず、食べる直前に軽く流水で洗うのが基本です。冷蔵・常温・冷凍のいずれの保存でも共通のルールなので覚えておきましょう。
皮をむかない
シャインマスカットは皮ごと食べられる品種なので、保存するときも皮はそのままにしておくのが基本です。皮をむいてしまうと風味・甘みが損なわれ、酸化も進んで急速に傷んでしまいます。冷蔵でも冷凍でも、皮付きのまま保存するようにしましょう。
キッチンペーパーで包んで保存する

実同士が直接触れると傷みやすくなるため、保存するときはキッチンペーパーで包んで保護するのが大切です。キッチンペーパーが余分な水分・湿気を吸収してくれるので、鮮度も保ちやすくなります。
ラップや保存袋に入れる場合も、まずキッチンペーパーで包んでから入れるようにしましょう。さらに、密閉容器を使うと衝撃や乾燥も防げるのでおすすめです。
シャインマスカットの冷蔵保存の方法(期間:5日〜1週間)
シャインマスカットの保存方法のなかで最もおすすめなのが、冷蔵保存です。できれば買ったその日のうちに分けて冷蔵しておくと、より長く新鮮な状態を保てますよ。
冷蔵保存の手順
まずキッチンばさみで房から実を1粒ずつ切り離します。このとき枝を2〜3mm残してカットするのがポイントです。洗わずにキッチンペーパーで実をそっと包み、密閉容器に実が重ならないよう並べていきます。
上からもキッチンペーパーをかぶせてしっかりと蓋をしたら、冷蔵庫の野菜室(10℃前後)に入れて保存しましょう。保存期間の目安は5日〜1週間です。
冷蔵保存のポイント
冷気が直接当たると実が乾燥してしまうため、温度が安定している野菜室で保管しましょう。実を1粒ずつ分けて保存することで、万が一傷んだ粒が出ても他の実への影響を最小限に抑えられます。房ごとそのまま冷蔵庫に入れると2〜3日しかもたないことが多いため、手間でもひと粒ずつに分けておくのがおすすめです。
保存後は、食べる20〜30分前に冷蔵庫から出して室温に戻しておくと、甘みをより感じやすくなっておいしく食べられますよ。
シャインマスカットの常温保存の方法(期間:1〜3日)

常温保存は1〜3日と短期間しかもたないため、購入後すぐに食べる予定がある場合に限った保存方法です。基本は先ほど紹介した冷蔵保存を選びましょう。特に、気温の高い時期は傷みやすいので注意が必要です。
常温保存の手順
洗わずに房ごとキッチンペーパーや新聞紙で包み、直射日光と湿気を避けた風通しの良い冷暗所に置きましょう。気温が高い夏場は常温保存を避け、冷蔵保存に切り替えるのが安心です。
保存期間は1〜3日が目安で、気温が高い日は当日中を目安に食べきるようにしましょう。
常温保存のポイント
常温保存は短期間しかもたないため、購入後すぐに食べる場合のみにしましょう。食べる1時間ほど前に軽く流水で洗い、冷蔵庫に入れておくと冷えておいしく食べられますよ。冷暗所がない場合や夏場は、迷わず冷蔵庫での保存に切り替えるのが安全です。
直射日光が当たる場所や湿度の高い場所では急速に傷むため、置き場所には注意してください。
シャインマスカットの冷凍保存の方法(期間:約1か月)
シャインマスカットは冷凍保存ができます。適切に冷凍すれば約1か月も日持ちしますが、解凍後は食感がシャーベット状に変わる点をあらかじめ知っておきましょう。
冷凍すると食感が変わる点に注意
冷凍するとシャインマスカット本来のパリッとした食感は失われ、シャーベット状に変化します。生のときとは食感が大きく変わるため、冷凍したシャインマスカットはシャーベット感覚やスムージーの材料として楽しむのがおすすめです。
関連記事:「シャインマスカットは冷凍できる?おすすめしない理由と冷蔵保存のコツを解説 」
手順
まずキッチンばさみで房から実をひと粒ずつ切り離します(枝を2〜3mm残す)。ボウルに水を張り実を優しく洗ったら、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ります。
その後、密閉容器または冷凍用保存袋に実が重ならないよう並べ、空気をしっかり抜いて密封してから冷凍庫へ。保存期間は3〜4週間(約1か月)が目安です。
冷凍保存のポイント
食べるときは流水に10〜20秒さらすと、シャリシャリとした心地良い食感になります。完全に解凍してしまうと水分が出て食感が悪くなるので、食べきれる量だけ取り出して半解凍で楽しむことが大切です。また、一度解凍したものは再冷凍しないようにしましょう。
まとめ
今回は、シャインマスカットの保存方法について、冷蔵・常温・冷凍それぞれの手順とコツをご紹介しました。
おいしさを長持ちさせるためには、「房のままにしない」「手でちぎらない」「食べる前まで洗わない」「皮をむかない」「キッチンペーパーで包んで保存する」という5つの基本を押さえることが大切です。せっかくのシャインマスカット、最後のひと粒まで新鮮においしく食べきれるよう、今回ご紹介した保存方法をぜひ活用してみてくださいね。
監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)
1971年3月29日生まれ。 シェフ歴35年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。




