豆腐は「冷凍できない」と思っていませんか?実は豆腐は冷凍保存が可能で、正しく保存すれば1か月ほど日持ちさせることができます。
今回は、豆腐の冷凍・解凍方法と、冷凍豆腐を活用したおいしいレシピをご紹介します。
豆腐は冷凍できる?

絹ごし豆腐も木綿豆腐も、冷凍して長期保存することが可能です。
ただし、冷凍によって豆腐内部の水分が凍結・膨張し、解凍時に水分が抜けることでスポンジ状の構造になります。この変化によって、冷凍前のつるんとした食感はなくなり生食には向きませんが、味が内部まで染み込みやすい構造となり、加熱調理にはとても適した状態になります。
さらに、冷凍した豆腐にはお肉のような弾力が生まれ、冷凍前とは別の食材として楽しめる新鮮な魅力があります。料理のバリエーションがぐっと広がりますよ。
豆腐の冷凍方法【保存期間:1か月程度】

豆腐の冷凍方法は全部で3通りあります。使い道に合わせて選んでみましょう。いずれも冷凍保存の目安は1か月程度です。
【手軽に冷凍したいとき】パックのまま冷凍
パックのまま冷凍する方法は、解凍後の使い道が決まっていない場合や、できるだけ手間をかけずに冷凍したいときにおすすめの方法です。
ただし、パックのまま冷凍すると凍結による膨張でパックが破裂するおそれがあるため、必ず冷凍用の保存袋に入れてから冷凍しましょう。
“何に使うか決めていないけど、とりあえず保存したい”というときに重宝する方法です。解凍後のアレンジの幅が広く、炒め物・煮物・スープなどさまざまな料理に活用できます。
【小分けにしたいとき】ラップに包んで冷凍
ラップに包んで冷凍する方法は、小分けにして保存したいときや、使いかけの豆腐を保存したいときにぴったりの方法です。
豆腐の水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、使いやすいサイズにカットしてラップでぴったりと包みます。その後、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。
1食分ずつ小分けにしておくと、必要な分だけ取り出せるので無駄がありません。
なお、冷凍した豆腐が黄色っぽく変色することがありますが、これは内部の水分が抜けたことによるもので、腐敗ではありません。食べても問題ないので安心してください。
【ナゲット・そぼろに活用したいとき】つぶして冷凍
つぶして冷凍する方法は、ナゲットやそぼろなど、豆腐をほぐした状態で使いたい料理にぴったりな方法です。冷凍庫のスペースを節約できる点も魅力です。
豆腐をパックから取り出し、冷凍用保存袋に入れて袋の上から手でしっかりとつぶします。空気もできるだけ抜いておきましょう。
なるべく平らにしてから冷凍することで均一に凍らせることができ、解凍もしやすくなります。
冷凍豆腐の解凍方法

冷凍豆腐の解凍方法を3つ紹介します。シーンや料理に合わせて使い分けてみてください。
【なるべく食感を保ちたいなら】冷蔵庫で解凍
前日の夜に冷凍庫から冷蔵庫へ移しておくだけで、翌朝には解凍が完了します。食中毒予防の観点からも、冷蔵庫でゆっくり解凍する方法が最もおすすめです。
低温をキープしたまま解凍できるため、豆腐の品質が落ちにくく、雑菌の繁殖リスクも抑えられます。時間に余裕があるときはこの方法を選びましょう。
【短時間で解凍したいなら】流水で解凍
急いで解凍したいときは流水解凍が便利です。冷凍用の保存袋に入れたまま流水(またはぬるま湯)につけると、10〜20分で解凍できます。
解凍後は、キッチンペーパーで包み水気をしっかり絞ってから調理しましょう。水気が残っていると料理が水っぽくなる原因になります。
【ステーキ・煮物に使うなら】電子レンジで解凍
加熱調理の直前に手早く解凍したいときはレンジが便利です。耐熱皿に冷凍豆腐一丁(約300g)をラップのままのせ、600Wで2分加熱します。一度裏返して、さらに2分加熱しましょう。加熱ムラができやすいため、途中で様子を見ながら進めてください。
加熱後はやけどしないよう粗熱を取ってから、水気をしっかり絞ることが大切です。豆腐の形を崩したくない場合は、お寿司を握るように指でぎゅっと押さえながら絞ると、形を保ったまま水気を切ることができます。急ぐときはボウルに水を張り、ラップを外した豆腐を入れて粗熱を取っても大丈夫です。人肌まで冷めたら水気をよく絞りましょう。
冷凍した豆腐の活用レシピ2選
冷凍豆腐の活用レシピを2つ紹介します。
いわしの豆腐ハンバーグ

ひき肉の代わりにいわしのすり身と豆腐で作るヘルシーなハンバーグです。ドレッシングをたねに練りこむことでいわしの臭みが抑えられ、さっぱりとした風味に仕上がります。
材料(2〜3人分)
- いわしのすり身…100g
- 豆腐(つぶして冷凍したもの)…130g
- 片栗粉…適量
- ピエトロドレッシング グリーン 和風しょうゆ(たね用)…大さじ1
- ピエトロドレッシング グリーン 和風しょうゆ(仕上げ用)…大さじ1
作り方
- つぶして冷凍した豆腐を流水解凍し、キッチンペーパーで包み水気をしっかりと絞る。
- いわしのすり身に、水気を絞った豆腐とたね用のドレッシングを加え、全体がなじむまでよくこねる。まとまりにくい場合は片栗粉を少量加えて調整する。
- 食べやすい大きさの楕円形に形を整える。
- フライパンを中火で熱し、両面をこんがりと焼く。器に盛りつけ、仕上げ用のドレッシングをかける。
ピエトロ風ゴーヤチャンプル

ドレッシング一本で味が決まる、栄養バランス満点のゴーヤチャンプルです。冷凍豆腐は味が染みやすく、コクのある仕上がりになります。
材料(2人分)
- ゴーヤ…1/2本
- 豆腐(小分けにしてラップに包んで冷凍したもの)…100g
- 豚ばら肉(薄切り)…35g
- たまねぎ…50g
- 卵…1個
- ピエトロドレッシング 和風しょうゆ…大さじ3
作り方
- ゴーヤを半分に切り、種と白いわたをスプーンで取り除いて3mm幅に切る。
- 冷凍豆腐を電子レンジで解凍し、水気をよく切って食べやすい大きさに切る。
- 豚ばら肉を3cm幅に切り、たまねぎはくし型に切る。
- フライパンで豚ばら肉を炒め、ゴーヤとたまねぎを加えて全体に火が通るまで炒める。
- 豆腐とドレッシングを加えて炒め合わせ、溶き卵でとじる。
まとめ
豆腐は3通りの方法で冷凍でき、1か月ほどの保存が可能です。解凍後は食感が変わりますが、お肉のような弾力が楽しめ、さらに味が染みやすくなるため加熱料理に大活躍します。
ぜひ今回紹介したレシピも参考に、冷凍豆腐を日々の料理に活用してみましょう。
監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)
1971年3月29日生まれ。 シェフ歴35年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。




