たまねぎを冷凍保存するメリットは?冷凍方法や解凍・活用方法も!

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何かと使い勝手が良く、食卓に欠かせない食材であるたまねぎ。常備しているというご家庭も多いのではないでしょうか。

たまねぎは常温保存が基本ですが、もっと長持ちさせたり、料理を時短したりするには、冷凍保存という選択肢もあります。

今回は、たまねぎを冷凍保存するメリットや冷凍保存の方法、冷凍たまねぎの活用法を紹介します。

たまねぎを冷凍保存するメリット

たまねぎの画像

たまねぎは常温保存が基本ですが、冷凍保存も可能です。

冷凍保存すると、常温保存では得られないメリットもあります。ここでは、たまねぎを冷凍保存するメリットを紹介しましょう。

火が通りやすくなる

たまねぎを冷凍すると細胞や細胞壁が壊れ、水分が出やすくなります。水分が出る時間が短縮されると中まで火が通りやすくなります。

そのため、調理の時間を短くすることが可能です。忙しい日々の調理には、積極的に冷凍たまねぎを活用してみましょう。

また、火の通りが早くなるので、通常は手間のかかるあめ色たまねぎが作りやすくなるのもメリットです。カレーやソース作りなど、たまねぎをあめ色になるまで炒める工程がある料理にも、冷凍たまねぎを使えば時短につながります。

味が染み込みやすくなる

たまねぎを冷凍することで、細胞が壊れて味が染み込みやすくなるのもメリットです。水分が出る分、味が中に入りやすく、生のたまねぎよりも早く味が染み込みます。

また、やわらかくなるのも早いため、煮込み料理やスープにぴったりです。

ただし、味が染み込みやすくなる一方で、シャキッとした食感はなくなってしまうためサラダにするのには向きません。冷凍たまねぎは火を通す料理、生のたまねぎは生食用と使い分けるのがおすすめです。

甘みが凝縮する

たまねぎは、冷凍することで甘みが凝縮されます。冷凍たまねぎに火を通すことで、水分が飛びやすくより甘みを感じられるようになるため、料理の味の深みやコクがアップします。

そのため、たまねぎの甘みを活かせる料理に使うのがおすすめです。例えば、オニオングラタンスープやたまねぎのステーキなど、たまねぎそのものの素材の味を楽しめる料理に活用してみましょう。

たまねぎの冷凍保存の仕方

切ったたまねぎの画像

たまねぎの冷凍保存にはいくつかの方法があります。ここでは、たまねぎの冷凍保存の方法と解凍の手順を紹介します。

基本のたまねぎの冷凍保存方法

まず、たまねぎの基本的な冷凍保存の方法を紹介します。

切ったたまねぎの場合

すでに切ってあるたまねぎを保存したいときや、小分けに保存したいときは、次の手順の通りに冷凍しましょう。

  1. たまねぎをくし切りや薄切り、みじん切りなど、よく使うサイズの大きさに切る。
  2. ラップに1回に使う量を広げて置き、なるべく隙間ができないようにきっちり包む。
  3. 冷凍保存用の保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。

ラップで1回分ずつ小分けに冷凍するので、一人分の料理にも使いやすいのがメリットです。

なお、切って冷凍する場合の保存期間は、1か月程度が目安です。冷凍焼けを防ぐためにも、早めに使い切りましょう。

たまねぎ丸ごとの場合

大量にもらった場合などは、丸ごと冷凍保存もできます。次の手順に沿って冷凍しましょう。

  1. たまねぎの皮を剥く。
  2. 頭の部分と根の部分を切り落とし、十字の切り込みを入れる。
  3. 空気に触れないようラップできっちりと包み、保存袋に入れて冷凍する。

十字に切り込みを入れることで、味が染み込みやすくなります。凍ったまま調理に使えるので、スープに丸ごと入れても良いでしょう。とろとろ食感のたまねぎが楽しめます。

また、丸ごと冷凍保存する場合の保存期間の目安は、1か月程度です。

炒めたたまねぎの冷凍保存方法

炒めたたまねぎを冷凍保存するのもおすすめです。大量に炒めて冷凍しておけば、いつでも調理に活用できます。

  1. 薄切りやみじん切りにしたたまねぎをあめ色になるまで炒める。
  2. 粗熱を取ってからラップに1回分ずつ小分けにし、保存袋に入れて冷凍する。

冷凍庫にゆとりがある方や、大量に冷凍したい方は、バットで保存してもOKです。

  1. 冷凍可のバットにラップを敷き、炒めて粗熱を取ったたまねぎを広げる。
  2. たまねぎの上から蓋をするようにラップを広げ、隙間ができないようぴったり被せる。
  3. へらで1回分ずつ筋をつけて冷凍する。

この方法なら、筋のところで折ると簡単に使いたい分だけ切り離すことができます。
炒めて冷凍したたまねぎも、およそ1か月保存可能です。

冷凍たまねぎの適切な解凍方法

冷凍たまねぎを調理に使う場合は、解凍せずに凍ったまま使うのがおすすめです。調理の工程で火が通るため、自然と解凍されます。

解凍してから使いたい場合は、前日に冷蔵庫に移しておくと便利です。
また、急いで使いたい場合は電子レンジの解凍モードを使って解凍することも可能です。

ただし、解凍したたまねぎはやわらかくなりやすく、生のたまねぎとは食感が異なります。そのため、火を通さずにサラダなどに使うのはおすすめできません。

冷凍保存のたまねぎを使ったおいしいレシピ

たまねぎを切っている画像

最後に、冷凍保存したたまねぎを使ったレシピを3つ紹介します。

丸ごとたまねぎのコクうま煮

丸ごとたまねぎのコクうま煮の画像

たまねぎを丸ごと使った旨みたっぷりの煮込み料理です。冷凍たまねぎを使うと味が染み込みやすく、時短になります。

材料(2人分)

作り方

  1. 食べやすい大きさに切った豚ばら肉を鍋で炒め、余分な油をキッチンペーパーで拭き取る。
  2. 1に冷凍たまねぎとドレッシングを入れ、落とし蓋をして約10分煮込む。
  3. 火が通ったら器に盛り付け、万能ねぎを散らす。

スパニッシュオムレツ

スパニッシュオムレツの画像

スパニッシュオムレツは野菜をたっぷり食べられ、彩りも良い一品。冷凍たまねぎを使って時短しつつ、野菜の旨みと卵のふんわりした食感を楽しみましょう。

材料(2人分)

  • 卵…3個
  • 牛乳…30cc
  • 冷凍たまねぎ(薄切り、くし切りなど)…1/2個分
  • パプリカ…1/4個
  • ほうれん草…80g
  • コーン…50g
  • おうちパスタ バジル…大さじ2

作り方

  1. 食べやすい大きさに切った野菜と、冷凍たまねぎを炒める。
  2. 炒めた野菜を取り出し、粗熱を取る。
  3. ボウルに卵、牛乳、おうちパスタを加えよく混ぜる。
  4. 3.に先ほど炒めた野菜を入れて混ぜ、フライパンに流し入れて両面を焼く。

ピエトロパラパラチャーハン

ピエトロパラパラチャーハンの画像

ピエトロドレッシングだけで味付けができる簡単チャーハンです。冷凍たまねぎも活用でき、素材の旨みをしっかりと感じられるチャーハンに仕上がります。

材料(2人分)

作り方

  1. 【下準備】冷凍たまねぎは前日のうちに冷蔵庫へ移し、解凍させておく。
  2. 卵はあらかじめ溶いておく。万能ねぎは小口切り、ベーコンは1cm程度の角切りにしておく。
  3. ボウルに卵と万能ねぎ以外の食材を入れ、よく混ぜ合わせる。
  4. テフロン加工のフライパンで、油を引かずに2.を入れて炒める。
  5. 溶き卵を加え、パラパラな状態になるまで全体をほぐしながら炒める。
  6. 万能ねぎを入れてサッと混ぜ合わせ、器に盛る。

まとめ

たまねぎは常温保存が基本ですが、冷凍保存も可能です。冷凍保存をしたたまねぎは、時短になったり、味が染み込みやすくなったりと、調理に使いやすくなるのが利点です。

大量にもらったたまねぎがある場合や、たまねぎを使った煮込み料理をすることが多い場合は、たまねぎを冷凍保存して上手に毎日の調理に活用しましょう。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴30年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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