新米はいつから販売開始?地域別の収穫時期とおいしい新米の選び方

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毎年秋になると、スーパーや米屋の店頭に「新米」が並びはじめます。楽しみにしている方も多いかと思いますが、「新米っていつから買えるの?」「自分の地域ではいつ出回るの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

実は、新米が店頭に並ぶ時期は地域によって大きく異なり、早いところでは6月ごろから、遅いところでは10月以降になることもあります。

今回は、新米の定義や地域別の販売開始時期、おいしい新米の選び方について詳しく解説します。

そもそも新米とは?

スーパーに並ぶ新米の画像

「新米」という言葉はよく耳にしますが、実は食品表示法に基づく定義がある言葉です。定義や古米との違いをあらかじめ知っておくと、お米を選ぶときにも役立ちます。

新米の定義

新米とは、食品表示法に基づき「その年に収穫され、12月31日までに精米・包装されたお米」のことを指します。つまり、同じ年に収穫されたお米でも、年を越してから精米・包装された場合は「新米」と表示することができません。

一般的にはその年の7月から10月ごろに収穫されたお米がこれに当たり、翌年1月以降に店頭に並ぶものは新米ではなく「前年〇〇年産」という表記に切り替わります。農家では収穫直後から販売できる場合もありますが、乾燥・調整・流通の工程を経るため、実際に店頭に並ぶまでには一定の期間がかかります。

新米と古米の違い

新米の一番の特徴は、水分含有率が高いことです。そのため、炊き上がりはツヤがあり、もちもちとした粘りと弾力のある食感になります。さらに、炊いた後に広がるフレッシュな甘みと香りも大きな魅力のひとつです。

一方、古米は水分含有率が低く、やや硬め・パラパラとした食感が特徴で、チャーハンなどの炒めもの系や親子丼などの混ぜもの系に向いていると言われています。

新米と古米はそれぞれ特徴が異なり、料理に合わせて使い分けることで、よりおいしく食べられます。それぞれの違いについては、こちらも参考にしてみてください。

新米と古米の違いを徹底解説!見分け方から古米をおいしく炊くコツまで

新米が店頭に並び始めるのはいつ?

お米の画像

新米の販売開始時期は、地域によって大きく異なります。早ければ夏のはじめごろから、遅ければ秋が深まってから店頭に並ぶため、あらかじめ販売時期を把握しておくと購入のタイミングを逃しません。

早場米の収穫・販売開始時期

最も早く出回る新米は「早場米(はやばまい)」と呼ばれ、九州南部(宮崎・鹿児島)や沖縄では6月から8月上旬にかけて店頭に並びはじめます。温暖な気候と早く育つ品種を組み合わせることで、他の地域よりひと足早く新米を楽しめるのが特徴です。

九州北部(福岡・熊本など)では8月中旬から下旬に多くの農家が出荷を開始し、関東・関西でも9月上旬から中旬ごろには早場米が店頭に並びはじめます。

一般的な新米の販売ピーク

全国的に新米の販売が本格化するのは、9月から10月にかけてです。この時期は最も多くの銘柄が揃い、新潟や秋田、北海道など寒い地域で作られた新米が一斉に出回ります。

販売開始直後より1〜2週間後のほうが流通が安定し、品質のばらつきが少なくなることも多いため、少し待ってから購入するのもひとつの方法です。

また、1月以降に購入するお米は「前年産」表示になりますが、保存状態が良ければ品質が大きく劣るわけではありません。

地域別の収穫〜販売開始時期の目安

新米の収穫は、南から北へと順番に進んでいきます。南部の温暖な地域ほど収穫が早く、北に行くほど遅くなる傾向があります。お気に入りの銘柄がいつ出回るかを事前に把握しておくと、購入のタイミングを逃しにくくなります。

南部地域(九州・四国・中国・沖縄)の時期

南部地域では全国に先駆けて新米が出回りはじめます。沖縄は二期作が行われており、6月から7月ごろには全国で最も早い新米が出荷されます。

九州は7月下旬から8月(南部が早め)、四国・中国地方では8月下旬から9月上旬が目安です。代表品種にはヒノヒカリや夢つくし(福岡)、あきさかり(高知)などがあり、夏の終わりにはこれらの銘柄が市場に出回りはじめます。

中部〜北部地域(関西・関東・北陸・東北・北海道)の時期

関西・関東では9月上旬から中旬ごろに新米が出はじめます。北陸(新潟・富山など)は9月中旬から下旬が目安で、コシヒカリの名産地として知られるこのエリアの新米は毎年多くの方に待ち望まれています。

東北(秋田・山形など)は9月下旬から10月上旬、北海道は10月上旬以降が目安です。ゆめぴりかや、ななつぼしといった北海道の人気銘柄も10月以降に店頭へ並びはじめます。北に行くほど収穫時期は遅くなるため、エリアごとに販売開始のタイミングを確認しておきましょう。

おいしい新米の選び方

おにぎりの画像

販売時期が分かったら、次は「どの新米を選ぶか」も気になるポイントです。銘柄の特徴や鮮度の見極め方を知っておくと、自分好みの一袋を選びやすくなります。

食感から銘柄を選ぶ

銘柄によって食感はかなり異なります。もちもちとした粘りや弾力・甘み重視の方には、コシヒカリや新之助、つや姫などが人気です。さらに強いもちもち感を求めるなら、ミルキークイーンもおすすめです。

さっぱり・パラパラとした食感が好きな方には、ササニシキやつがるロマン、ななつぼしが向いています。しっかりとした粒感を楽しみたい方は、きらら397やはえぬきを試してみてください。

精米日で選ぶポイント

収穫したてのおいしい新米を選ぶには、精米年月日をチェックしましょう。精米後2〜3週間以内のものを選ぶと、鮮度の高い状態で食べることができます。精米後は酸化が少しずつ進んで香りも落ちるため、できるだけ精米日が新しいものを選びましょう。

少量(2〜5kg)をこまめに購入し、鮮度が高いうちに食べきれる量ずつ買うのがおすすめです。袋に小窓がある商品は、米粒が割れていないか・白く変色していないかを目視で確認すると良いでしょう。

また、購入後は密閉容器に入れて冷蔵保存することで、鮮度と風味がより長持ちします。

まとめ

新米とは、食品表示法に基づき「その年に収穫され、12月31日までに精米・包装されたお米」のことを指します。地域によって販売開始時期は異なり、沖縄・九州では6月から7月ごろ、北海道では10月以降が目安です。全国的な販売ピークは9月から10月で、多くの銘柄が揃うこの時期に鮮度の高いお米を選ぶのがおすすめです。

銘柄は自分の好みの食感を軸に、精米日が新しいものを選ぶことで、新米本来のおいしさをより楽しめます。今年の秋は、自分の地域や好みに合った新米を見つけて、ぜひ炊きたてのおいしさを味わってみてください。

監修者プロフィール

小森 幸夫(こもり ゆきお)

1971年3月29日生まれ。 シェフ歴35年以上にのぼるピエトロの名物シェフ。野菜ソムリエの資格も持つ。 ホテル・レストランシェフとして10年経験を積んだ後、縁あってピエトロへ入社。 日々厨房に立ち、商品のアレンジメニューやおいしい食べ方を追求しながら、繊細かつユーモラスなメニューの開発を担当。また、大人向け、子ども向けの幅広いジャンルの料理教室も開催するなど、ピエトロの多くの事業に携わっている。

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